2014年11月8日土曜日

【C.T.T.】今日からC.T.T.セレクションvol.3@山小屋シアターです

さてさて、C.T.T.も7年目。
セレクションも三回目。
細々と、続いています。
ホームグラウンド、山小屋シアターで、バラして仕込む、強硬策。
みんなお手伝いありがとう(涙)


公募参加型の「通常上演会」4回のなかで、得票数が多かった団体上位2団体と他都市の事務局推薦の1団体を加えて行うのが「セレクション上演会」です。
 松山事務局推薦の1団体をお招きし、広島上演会で選ばれた2団体とともに上演を行います。松山事務局推薦の団体もそれぞれの地域で行なわれる「セレクション上演会」で決まります。観客から高い支持を得た実力派ぞろいの上演会です。
■■ 劇団花火 (げきだん はなび) ■■ (松山)
 「メランコリーと戯れ」
作/渡部奈緒 構成演出/湯川潤 出演/渡邊沙織、林幸恵

■■ コムタンタン ■■(広島)
 「扇風機止めたい」
作・演出/梶田真悟 出演/坂田光平、三宅里沙

 「チョウアイ」
劇作・演出/武田宜裕 出演/水島憲弘、山田健太、オギエ博覧会

以下はパンフレットによせておる文章です。

C.T.T.試演会について/C.T.T.広島事務局より

広島でC.T.T.を始めて丸6年がたちました。
小学校に入学です。
今も昔も変わらず、わたしたち事務局員は個々の演劇活動をしながら、この広島の小さな劇場で試演会を企画しています。

しかし「試演」というものがどういうものなのか、果たしてそんなもの必要なのか、試行錯誤は続きます。
というか、そもそも演劇ってなんなのか。面白い芝居ってなんなのか。
自転車をこぎながら、車を運転しながら、電車の外を眺めながら、考えても考えても答えは出ません。
でも、続けていく、ということだけは続けていこう。そうやって7年目を迎えました。
演劇が好きな人もいれば嫌いな人もいます。それはごく当たり前のことです。
けれども、できればせっかく劇場まで来てくださったお客様には楽しい時間を過ごしてほしいと願います。
運悪く楽しめないものに遭遇してしまうと「昔あたっちゃったので牡蠣はムリ」みたいな感じで、二度と劇場に足を運んでくれないかもしれない。それは悲しい。自分たちがかかわっているとかかかわっていないとかにかかわらず(早口言葉みたいですが)。
「演劇」というワンピースのつながりの中で起こることは、どこかのなにかは他人事ではすまされないように思っています。
その気持ちを忘れないように、傍観者にならないように、私たちはC.T.T.を続けることにしています。

楽しんでもらえるものを創るためには訓練が必要です。そして100時間の稽古より1回の本番に我々は鍛えられます。
その上で悩ましいのは、試演はつまりお料理でいいますと試作ですから、美味しくないかもしれない、ということです。
だけど、ここで演じるつくり手たちは、「より美味しいものをつくりたい」と志しています。
よくわからない、理屈っぽい、とお叱りを受けることもありますが、わたしたちは、C.T.T.というキッチンで試作し検証する作業が、そんなつくり手たちのための次へステップとなることだけを目指しています。
演劇は、演者だけでも成立しないし、観客だけでも成立しません。空間にその双方が在ってはじめて「演劇」に成ります。
だから、彼らは、わたし達は、お客様に観られることによって初めて次のステップへ進んでいくのです。

今日という貴重な時間を使って劇場まで来てくださり、本当にありがとうございました。

代表/岩﨑きえ
事務局員/藤井友紀、山田めい、佐々木あや