2016年11月29日火曜日

【事業】NPO法人ひゅーるぽんさんと一緒にあたらしい事業をはじめます。

12/3(土)広島市東区民文化センターギャラリーにて、こふく劇場の永山さんをお迎えして「広場をつくろう」というワークショップを行います。
このワークショップは、NPO法人ひゅーるぽんさんからのご依頼で、障がいを持った方たち、そしてまったく演劇を経験したことのない福祉関係のサポーターの方たち、そして広島で活動する劇作家・俳優とが一緒に舞台を創る、という企画にご協力させていただく運びとなり、今年度から始動する事業です。
ひゅーるぽんさんが行っている、「障害のある人のアート活動を支援する人たちのためのスキルアップワークショップ&セミナー」の一環になります。






ひゅーるぽんさんは、広島で障がいを持った子どもたちのアートサポートに熱心に取り組まれている特定非営利活動法人さんです。特に美術に関しては通年して多くの展示会などを開催されています。
詳しくはこちらをどうぞ。→ひゅーるぽんさんホームページ
ひゅーるぽんさんとの出会いは2011年、広島で永山さんにご提案頂いて「2007年から宮崎で行っている障害者も一俳優として参加する作品づくりのワークショップを広島でもやってみよう」という企画の際、ご相談に伺ったことから始まりました。
それから無色透明の企画する舞台を観に来ていただいたりと、ご縁が続いており、2014年に「みやざき◎まあるい劇場」の広島公演の際にもお越し頂きました。
そして今年から、「演劇をつくってみたい」という企画が持ち上がり、御縁から無色透明に運営の協力をご依頼いただけることになりました。

演劇は、こと自分たちだけの活動になりやすいジャンルです。
何を何からするのかわからなかったり、関わる期間がながかったり、特殊なイメージがあったり。
まったく免疫のない方にはちょっと立ち寄り難いものだということを、わたしは常に忘れない様に心がけています。でもそれはわたし一人が持っていてもどうしようもないものです。
今回、ひゅーるぽんさんという、我々の活動窓口とは全く違う社会とのつながりを持った方と「演劇」というものを共有するお手伝いをさせていただくことは、本当に貴重な機会を頂いたと思っています。そしてそこに広島で本気で演劇をしてるメンバーが協力してくれることも、とても心強いです。
この企画は「舞台に立ってみたい」という人たちを募る前提での参加型演劇とは、また少し違うものです。
障がいを持った方とコミニュケーションをとりながら、そのアート活動を支援するなにか。そのなにかがたまたま演劇であるということです。

前例のないことには、不安や心配がつきものです。
でも、演劇って楽しいんだよ、みんなで創るってタイヘンだけど、いいこともいっぱいあるよ、という体験をまったく新しい方たちにしてもらえるかもしれないと思うと、わたしはわくわくが止まりません。

参加は無料です。
もしご興味のある方は、無色透明までご連絡下さいませ♪


2016年11月17日木曜日

【事業】誰でも参加できます!第七劇場・鳴海康平さんのワークショップ!

毎年、まったく演劇に関係ない方から演劇関係者まで、幅広くの方に喜んでいただいております、第七劇場の鳴海さんのワークショップ。
今年も開催決定しました!
今年は、第一部が演出家、コレオグラファー対象の「演出の解体新書」
第二部が老若男女を問わず、日ごろの身体のメンテナンスにお役立ちの「身体をキレイにワークショップ」です。
どしどしご応募お待ちしております!
お申し込みはこちら→お申込みフォーム

初心者大歓迎!からだを動かしてみませんか?
基礎トレーニングのワークショップと演出の創作スキルを磨くヒントになるワークショップ。

第一部「(続)演出の解体新書」
○日時 12月9日(金)19:00~21:00
○内容 
演出を考える時の基礎知識
※昨年好評いただいたため今年も開講いたします♪(続)となっていますが、昨年参加されていなくても大丈夫です。

第二部「カラダをキレイにワークショップ」
○日時 12月10日(土)10:00~15:00(途中昼休憩あり)
○内容 
俳優のからだの基礎トレーニングでもあり、日常生活でも生かすことで、からだを整え、きれいに見せることを意識できるプログラム

■対象:年齢、演劇経験などは問いません。
※ただし、第一部は演出志望、コレオグラファーを目指す人を対象とします
■受講料:第一部 2000円 第二部 2000円 (通し券 3500円)

◆講師
鳴海康平(なるみこうへい) 津あけぼの座、津あけぼの座、Théâtre de Belleville・芸術監督
1979 年北海道紋別市生まれ。三重県津市在住。
早稲田大学在籍中の 1999 年に劇団を創設。
俳優の持つ身体性/現前性、人工的で現代的な舞台美術、テキストに内在するドラマを並列的に共存させて、「時間をともなう蓄積された風景」によるドラマを舞台作品として構成。
ストーリーや言語に頼らないドラマ性が、海外で高く評価される。国境を越えることができるプロダクションをポリシーに、これまで国内 15 都市、海外 4 ヶ国 6 都市で作品を上演。

演出以外にも、フェスティバルディレクターやアドバイザー、日本各地での俳優や市民、学生を対象としたワークショップ、アーツ・マネージメントに関する勉強会のファシリテーター、小学校や早稲田大学などに特別講師として招かれるなどの、教育・育成活動も行う。

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【お問合せしたい】
舞台芸術制作室無色透明 
TEL 090-7892-8925 MAIL a.p.musyokutoumeあっとまーくgmail.com
東区民文化センター 
TEL 082-264-5551(月曜休館・祝日の場合は開館)
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主催:舞台芸術制作室無色透明 広島市東区民文化センター
共催:第七劇場
後援:広島市教育委員会・中国新聞社・中国放送・広島テレビ・広島ホームテレビ・テレビ新広島・広島エフエム放送・ひろしまケーブルテレビ・FMちゅーピー76.6MHz

2016年11月9日水曜日

考えたり諦めたり

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先日袋町公演で行われた大イノコ祭りのかがり火。
竹につながれた88本のロープで大岩を宙に浮かせているモニュメントも見事で、きれいでした。
あまりの寒さに、熱燗がそっこーで冷めましたが。

さて、4月から続く怒涛の事業も今年あと2本。
先日、K.D.Sのロケ撮影に向かう車中で、アシスタントでついて来てくれた坂田君に繰り返し「わたしのなかではまだ夏が終わらない!始まってもいない!」とぼやきまくったのでした。
ここ数年、事あるごとに坂田君をいろんな現場に引きずり回してますが、どこに連れて行っても非常に高評価をゲットして、ともすれば自分の仕事につなげていくゆえんは、彼がものすごく聞き上手だってことにあるような気もします(笑)
無色透明を立ち上げて6年、毎年倦まず弛まず事業をさせていただける事はありがたい事です。
そんな中自分が、会社勤めをしながら制作業をしていることについて最近考えさせらることがありました。
わたしは予め演劇をしていることを承知してもらって入社したくだりがあり、アルバイトや派遣時代と違って、何週間も休んでどうとかということはできなくなりましたが、現状非常に恵まれた環境下に居ると思います。(これには雇用を決めた人が小さい時におやこ劇場に入っていたという奇跡的なめぐりあわせがあったのですが)その分会社に対しても断じてお荷物であるわけにはいかず、ちゃんと認められる仕事で返さなければならないというプレッシャーと責任感をもって勤められていることは幸せなことだと思ってます。もちろん大変なこともあるけど、労働と活動とを前向きに折り合いをつけていくことも自分にとっていい修行になってます。
昔、まだ制作駆け出しのとき、機会があってオリザさんにインタビューをさせて頂いたとき、プロフェッショナルについて伺ったことがありました。(ご興味がある方はこちら。先代のブログです→http://hiroshima-egk.jugem.jp/?eid=73
オリザさんの言葉は、今のわたしにつながる励みの柱の一つになったように思います。(影響受け過ぎてあちこちでしゃべってきたので今自分で読み返してみてちょっと恥ずかしい!(笑))
色々あって今に至ってますが、制作について広島に居る今はプロだのアマだの他人にどう評価されるかということにこだわらなくなりました。たまに悲しい気分にさせられることはありますが(笑)継続させることを最優先とし、そのために個人の活動ではなく制作団体とするためまず資本を確保する道をわたしは選びました。
きっとすごく才能や力量のある制作者なら、他所に所得を求めずとも、演劇活動でちゃんと稼いで成立させられるのでしょうが、わたしにはそこまでの才能はなかったので仕方ないです。ないものねだりしてもしょうがないので、その上で前に進んで行くことにしました。誰にどういわれてもいい、真っ当な気持ちを以て活動に取り組んで、それを後ろにつなげて渡してく。
団体にしたことで独りではないことの責任は重く感じています。他のスタッフは私よりも10歳以上若いので、無色透明の草創期を一緒にがんばってくれている彼女たちにはもう少し整備した土壌を残して行ってあげなければいけないと思っています。わたしが制作を始めたばかりの9年前、本当につらかった時、上にしてもらったことを下に返していくことを馬鹿正直に続けていきたいです。
彼女たちに代替わりしたとき、広島でも制作活動をちゃんと経済活動に結び付けられる時代になっているよう、今日一日をまたがんばろうと思えます。