2017年3月31日金曜日

【黄金山アタック解散のお知らせ】

この度、2009年より制作統括を務めてまいりました黄金山アタックが解散するに至りました。
オフィシャルブログに、代表藤井 友紀の言葉が掲載されています。

解散については、代表の藤井と長い時間かけ何度も話しをしました。
わたしは広島にもどってきてすぐの頃、藤井の舞台を観て「この人の作品の制作をやりたい」と思い、黄金山アタックがユニットから劇団を名乗ると同時におしかけるように制作に入り、それから代表の藤井 友紀とはずっと一蓮托生で活動を続けてきました。いわばわたしの制作歴とつねに伴走してきた劇団です。そして制作として各地にネットワークが広がっていくとともに、様々な人や劇場に売り込んできた劇団でもあります。
いつか、広島から毎年各地でツアーを行える、そして「黄金山アタックを見るためには広島に行かなきゃ」と、各地から足を運んでもらえる、劇団員にもそれで生活するのは無理があるけれどそれなりのギャランティが、ちゃんと芝居を創ることへの責任の対価が払える劇団にすることが夢でした。
ぶっちゃけこのまま放置していても、誰が困るわけでもなく誰が怒るわけでもありません。しかし数々の舞台を経ても我々が問題としていることの根幹は解決できず、何が問題なのか、なにがいけないのかを何度話し合っても、深い霧の中に居るような感覚を拭い去ることができませんでした。
劇団員が辞めていくなかで5年もの間公演をできない状況が続き、起死回生の覚悟をかけて2年前、まったく新しいメンバーで本公演を打ちましたが、やはり積年の状況を打開するには至れませんでした。公演も打たない活動もしない名前だけ劇団の制作を名乗ることは、わたしはできないと考え、その思いを伝えました。その後「ゼロからもう一度やり直したい」という藤井の決断で解散するという結論に至りました。
この歳になると、人生の中で別れというのは何度か経験していますが、何度経験してみてもその痛みに慣れることはありません。くよくよするし、ああだったらこうだったらと、無意味なタラレバやなぜどうしてを考えてしまいます。その暗くてやるせない時間の中で再生を決断した時、自分が心血を注いてきたもの、惜しいと思うもの、愛おしいと思うものを勇気を持って手放さねばならないことがありました。手放すその時はつらかったけれど、今思い返すと、その時々で手放してきたことに後悔はありません。
絶対マイナスにはしない。「あの別離はこのためのステップだったと」言える未来にするしかないと思っています。
わたしからも、今まで応援くださった皆様、公演に協力、共催してくださった皆様、そして足を運んでくださった皆様に、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。(2017.3.31)

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解散についてのおしらせ。 

この度、黄金山アタックを解散することになりました。
今まで応援くださったみなさま、ありがとうございました。公演を通して出逢えたみなさまに感謝の念は絶えません。ご期待に添えず誠に申し訳ありません。
2009年から劇団として始め、9年目を迎えようとする2017年3月31日をもって終わりにします。
解散の理由は、主宰であり作、演出を担う私の無力さに尽きます。
劇団員が減りなかなか増えなかったという理由ではなく、一緒にやるメンバーにはとても恵まれておりました。にも関わらず、年1回も公演を打っていない状態が数年続きました。このまま劇団と名乗っていいものかという思いが大きく膨らみ、何より私自身が劇作する上でこのままでいいのかという思いもあり、劇団員とも話し合い、前向きに、今までよりおもしろい作品をつくる為にもけじめとして解散するに至りました。身勝手な理由であることは重々承知しております。
本来ならば、解散公演をすることが礼儀ではありますが、おしらせのみのとなったことをお許しください。


劇団は解散しますが、劇団員の芦田なつみと私も演劇活動は継続いたします。これからも見守っていただければ幸いです。より一層楽しんでいただける作品で出逢えるよう、邁進いたします。


本当にありがとうございました。 



黄金山アタック 主宰 藤井友紀 
2017.3.31 

2017年3月27日月曜日

新じゃがの季節ですね。

あわただしく日々が過ぎて行っております。
スーパーの野菜売り場で季節を知る今日この頃・・・・。新じゃがも新玉ねぎも美味しいですよね。季節のモノを頂くのはカラダにも良いそうです。
ずばり、新じゃがの好きなところは「皮をむかなくていいところ」です。
先日、肉じゃがを新じゃがで作ったんですが、「肉じゃがのを作る所要時間て、ほぼほぼジャガイモの皮むく作業じゃねーの?」っていうくらい、秒殺で仕込みがおわりました。時短料理万歳。(でも新じゃがは柔らかいので、煮込む前を気を付けないとジャガイモが粉々ドロドロと化してしまうことだけが難点。でも甘くて美味しいですな)

さてさて、そんな昨今ですが。


3/16(金)コムたんたんの凱旋上演会。事務所即席劇場化。
遅い時間からにもかかわらずたくさんのご来場ありがとうございました~


3/18(日)友人の洋次郎さんが経営されている「波輝カフェ」という海の家にアクターズラボのメンバーと1泊2日で行ってきました。
普段はカフェとして営業されていて美味しいごはんが食べれます。
呉にある海水浴場にあるんですが、
夏はですね、バーベキューできたり、釣りができたり、ボート漕げたり、一日中遊べるんですよ~。広島にお越しの方で海が好きな方はぜひとも。

3/19(祝)えーーー案の定、泥酔の挙句深夜に寝たとおもったら
鶏が午前三時に元気よくけたたましく啼き・・・
浜に出てみました。朝日が超絶美しい。
昨日の夜あんなにお腹いっぱい食べたのにごはんがおいしすぎて、
朝ごはんもいっぱい食べれるってどういうことなの・・・・


俳優たちは浜辺で朝練。



3/22(水)ご近所の小さい商店と、むかしながらの個人商店の酒屋さんで御馳走。
日本酒が飲みたいな~とおもって会社帰りにふらっと寄ったら、酒屋のおかあさんに、
「お酒?珍しいのはいってるよ!」と笑顔のスーパー接客、進められるがままに入店5秒でお買い上げ。和歌山のお酒で山田錦の大吟醸なんですって。「小鼓 讃鼓(さんこ)」
日本酒のラベルってオシャレですよねー。
アテは、自家製クジラベーコンと、マグロのホホ肉のたたきでした。


どんどん時間が過ぎていきます。
いろいろあって迷ったり悩んだり落ち込んだりすることもしばしば。
5月にやってくる自分的大イベント、というか勝負デー(演劇じゃないです)が刻一刻と迫って来ていて、毎日気が気じゃありません。でも、演劇の方も来年度の事業にむけて企画書や予算書や報告書をめちゃがんばらないといけない時期なので、くよくよしないで前向きに猛ダッシュしております。
忙しさで生命力を燃やします。

2017年3月10日金曜日

【かもめ演劇祭】順位と12本の作品の感想です。

1位(かもめ賞) 神奈川 地区代表
チリアクターズ「しらずのうちに」
わたしもここが1位だろうな、と思いました。
戯曲も計算して書かれているし、演出も面白く巧みでした。
しょうもないことを全力でやる面白さ、ライブであることのおかしみ、洗練されているなあと感じました。照明効果の使いかたもうまいです。
決して新しいことをしているわけではないけれど、基礎、オーソドックスを丁寧に組み立てることが効果を産んでいたと思います。
何より役者がいい。声が良い。
桐朋の卒業生で結成されたとあって、基礎がしっかりしているのがわかります。全くストレスなく聞こえるセリフ、かなりハイスペックな歌唱力、そういう俳優の長所を余すところなく活用されているところが素晴らしいと思いました。

2位 東京 地区代表
日穏 ~bion~「観覧車」
シンプルな会話劇。
忠実な時系列で丁寧に描かれていて、こちらも実力を感じる作品でした。観覧車→偶然知らない二人が乗る→上で止まる→なんとなくお互いの事を話す、というこれもありふれたシチュエーションです。
それを面白く感じさせることが、底力なのだと思います。
この短い作品の為にあの揺れる観覧車の美術を作成したということも、素晴らしいです。
手を抜けるとこに手を抜かないのも実力とセンスだと思います。

3位 東北 地区代表
Gin's Bar「イーハトーヴの雪」
もろに震災を描いた作品でした。
役者の雰囲気や、審査員評でもでた「ひとり芝居にみえない」という戯曲力を感じました。
ただ、これは審査員の話でもあったのですがこの手の作品には辛くなりにくいという傾向は否めない気もします。
広島の人間が原爆を描くことに少し似ています。ただ、戯曲そのものの質が良く、現実に近いからこそ描けるものや皮膚感はそのものの悲劇を差っ引いても素直に作品性を受け止めることができました。
個人的には、セリフは早すぎると思ったし、もっと一つ一つのエピソードに間が欲しかったです。あんまりにも流暢すぎることと、説明的すぎる部分もあった気がして「今、たまたま出会った人に、とつとつと語る」というリアリティを妨げているような気がしました。
ラッピングしていたマシュマロは、行方不明の妹さんと甥御さんと、万が一でも巡り合えたら、の希望のような気がして(そこがまた胸に刺さる)そのためのものだったはずだから、トシコさんに味見であげた後も、ちゃんと丁寧にラッピングしてほしかったなあ、とか、歌ったからのどが渇いた、と言うセリフもなくても十分伝わったと思いました。

4位 北海道 地区代表
わんわんズ「恋はいつでも、レイアップ?」
審査員の評価が高かった作品でしたが、わたしは苦手でした。
ただ確かに、最後のバスケットボールや、ゴールの仕組みは上手かったです。よく思いついたなあ、と感嘆しました。
苦手な理由は、エピソードそのものに入り込めなかったことでしょうか。
最後のボールとゴールの効果に向かい過ぎていたせいか、作品のドラマ自体があまり面白く感じられず。文学性とは無縁ということを謳っていたので、それもよしなのかもしれませんが、作品を面白く見せることについて、手あかの付きすぎたエピソードやシチュエーションをいかに書くかという事については追求できるんじゃないかなあと思いました。

5位 台湾 代表
明日和合製作所 Co-coism「石屎森林 Concrete Jungle」 
わたし的にはここが最高だったです。
同性愛を描いている作品で同性愛を描くことへの切なさとか挑戦とかめちゃ感じました。
審査評で「人物の入れ替わりが判りにくい」というのがありましたが、わたしは全然わかりにくくていいと思いました。
2人のうち1人が恋人になったり医師になったりするんですが、その判りにくさというか、グラデーションも含めて、演出の意味があると感じたからです。俳優もめちゃ巧い。台湾の演劇専門の大学で学んだ力。原語のテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」もよかったなあ・・・・切なさがもう・・・
帰広後、車の中で熱唱してました、テレサ・テン。

6位 韓国 代表
劇団名作トウモロコシ畑「時計のいた場所」
ここも、演者の基礎能力がすごく高いと感じました。
楽器の生演奏のレベルも高い。サックスすごく良かったです。女優さんのパワーがすごく、ありふれた話なんですが涙を誘うラストでした。
ただ、演出上はいくつか矛盾を感じました。
効果的にたくさんのひまわりの造花の美術があったんですが、設定は冬。亡くなったお父さんが夏が好きだったから、亡くなったお父さんが若返って現れた効果でひまわりが咲いていたり、セミが鳴いたりしていたんだけど、そうすると原設定の「冬」は娘の衣装でしか表現されてなくて、むしろ娘の方の衣装がおかしくみえてしまいました。時計の効果もあんまり感じなかったです。後ろに字幕が出るんですが、強調したいところが大きな文字ででたりしていたのがなんかコントっぽくて、ふつうの字幕で良かったなあと思いました。

7位 関西 地区代表
ThE 2VS2「矛盾/全国女子校生選手権」
ショート2本の作品でした。結構長く感じました。
テンポもいいし俳優も上手でしたが、コントと何が違うのかな、っていうのが感想です。ノリと勢いで突っ走る感じ。わたし自身が演劇のドラマ性をが好きなタイプだから不得手だっただけで楽しめるものには間違いないです。笑いに重点を置いている分、ストーリーはステレオタイプなものでした。
ラサール石井さんの講評で「最後に大きなホームランを打つためには、そこまでのひとつひとつのヒットをきっちり決めていかないとダメなんだ」というのが印象的でした。

8位 東海 地区代表
東海連合「そして、彼女は」
すごく緻密な戯曲でした。言葉のセンスもいいし選び方もうまい。主人公の妄想のストーリーも観ていて楽しかったです。
全くセリフがない2名の俳優が登場人物として出てくるんですが、演出の妙だなあと思ったのは、この俳優が主人公の独白の途中、関係あるようなないような、コンテンポラリーな身体表現をしてるんですね。
その妙な説得力がよかったです。普通ならただしゃべらないだけで状況説明してしまいがちな無言劇を、表現としていっこのものしてあるという。
うーん、でも最後のダンスは全然協調できなかったなあ・・・
服を脱ぐことで女が変化を遂げるというのもエロスに目覚めるというのも、男性の思い込みで幻想だと思っているので(笑)

9位 戯曲選抜 代表
選抜戯曲チーム「あしたのこと」
全体的にエンターテイメント性が強い作品のなかで、かなりシリアスなものを描いていて、わたしは好感が持てました。
ただ、この男性2人はただ仲がいいのかな?と勘ぐってみてしまって。
男友だちの部屋に遊びに来ている、その彼は寝巻のような格好でベッドに居る。恋人なのかな?とか。もしかしたら放射線に侵されているとかそういう設定だったのかもしれませんが、そういうくだりもなく、結局そのことは作品に出てこなかったんだけど、どちらにしろ中途半端な印象がしました。
どばーーーって血が出てきたときは最後列に居ても「ひーー」って思いました。この驚きが演出には不可欠なんだなーと。
あと、あんまり役者のセリフが聞こえなくて・・声が小さいわけじゃないんですが、現代的な言い回しのセリフが多く、聞きづらいセリフがおおかったので余計にそう思えたのかもしれません。

10位 九州 地区代表
ブルーエゴナク「あるはなし」
名前は聞いてました、ブルーエゴナク。作品は初見。
少ない情報で、あえて時間をさかのぼらせるストーリーは本当に難しいことに挑戦してるなーと思いました。ところどころ小劇場のセリフのおかしみ、みたいなもの巧かったと思います。
ただ、いまひとつうまく成立してないところも多々ありました。審査員評でも言われてましたが、どうしてフィギュアをずっとワキに挟んでいないといけなかったのだろうか・・・。女優さんのセリフもおもしろいのにおらびすぎて響いてしまい、あまり聞き取れなかった。
お笑いコンビの設定なんですが、そのコンビがするコントのレベルが低すぎて、こういうとこもきっちり微妙におもしろくなくかけたらよかったなあ、と。女の子がそのコントへのダメ出しをするなかで、ネタではなくリズムや緩急について言っているんだけど、「いや、リズムの前にネタだろ!」的な(笑)リズムや緩急のダメさは演じられていなかったので、もったいないなあと思いました。
ラストは良かったです。

同点11位 四国 地区代表
シャカ力「オオカミ少年」 
シャカ力の作品を観るのは3本目。
前回のよりは面白かったです。わたしは好きでした。
ただ、言葉遊びにとらわれ過ぎてくどくなってしまってる感じもしました。
あと、3本とも設定が赤ちゃんだったり小学生だったり幼稚園児だったりするのはなぜだろう?
その無茶さが面白いところもあるんだけど、なんとなくその設定が足を引っ張っているのかも?と感じました。
ここもまた男性の役者2名とも声がすごく良くて、いいですね。
今後も観る機会が多い劇団だと思いますので、次回は長編に挑戦してほしいです。

同点11位 中国 地区代表
コムたんたん「月にはホクロ」
制作でついていった劇団です。
なので、稽古段階から、みていますからあまり真っ当な評価は出来ないんですが。そしてわたしにも責任ある事でもあるので。
経験不足、知識不足。敗因のふたつはここかな。まだ勝負できるところまでもってこれなかった、というのが結果にでた感じです。
みんな一生懸命頑張りました。一生懸命頑張ったけど、一生懸命頑張ったことは評価にはならないことが、この世界のもっとも苦しく厳しい部分だと思います。演劇はたぶん選ばれた人にしかできない。でもその選ばれるか選ばれないかはだれも判らないし、誰が選ぶわけでもない。そのあいまいで不確定な不安のようなものと、どこまで闘って、勝ちうるかどうかだと思うんです。この惨敗が彼らの今後の糧になることを願っています。

2017年3月6日月曜日

おいかけてヨコハマ最終回

宿泊していたホテルの1階にあの、エッグスンシングスがあることに驚愕した土曜日。
まだ広島で出会えていないわたしの憧れの君、ハワイアンパンケーキ様
まだ広島に上陸していない、元祖ハワイアンパンケーキの名店
これは絶対絶対食さねば、横浜に来たぞの足跡の一つとして・・・!しかし相手は超人気店。さすが、常に行列です。
日曜日、本番楽日朝。
前日の夢にまで出てきたハワイアンパンケーキ。
9:00開店同時に入店すべく、7:00に置きチェックアウトの準備を済ませ、いつでも劇場行けるぞという整え戦闘態勢。

やはり朝一から結構な行列。
うーむ。まけないぞ。
きゃーーーーーーーーーーーー。

半ば無理やり的に合流した演出の梶田とともにスペシャルなモーニング・・・ああああこれぞ究極のジャンクモーニング。旅だもん、カロリーなんか気にしないもん♪

朝食後、前日のトークイベント(飛び込み参加)、そして飲み会でご一緒した長久手市文化の家の籾山さんから、目の前の山下公園を朝の散歩中というお電話を頂き合流(メイクしといてよかった!!!)
氷川丸と一緒に記念撮影★いいお天気でした~。素敵な日曜日の朝を満喫。


この後は、いそいそと大荷物を携え、劇場入りしたのでした。

実はこの日の終電で広島に帰らねばならず、残念ながら公開審査会を中座する運びに・・・これは唯一悔やまれます・・・
広島、東京、静岡から駆けつけてくれた友人知人には、感謝の言葉もありません。
藤井さん、れーこさん、門さん、こばやん、ありがとうございました!
公開審査の審査員の方々の言葉は明確で的確。首都圏ならではの顔ぶれの。キャラメルボックスの成井さんの批評は丁寧でそれでいて厳しく、ラサール石井さんの批評はおそらく腐るほど栄枯盛衰を目の当たりにしてきた重みを感じました。
何より、どなたも演劇への愛情というか思いが熱く、どの作品の批評も真摯であったことに、この企画の根幹の素晴らしさがあると思いました。
またゆっくり書ければと思います。

なんとか(満杯の)最終の新幹線に乗り込み、深夜の広島駅で解散。
新幹線を利用したときにだけ出会える広島の役者、山田明奈ちゃんが笑顔満タン出演の生もみじの看板の前で記念撮影


芝居の感想などはまた後日。




2017年3月4日土曜日

追いかけてヨコハマ2

とにかく寝たかったのです。高速バス。


2列シートです。期待大。
が・・・

全っ然眠れませんでした(涙)
うーむ・・・
そんなこんなでヨコハマ


劇場のすぐ裏が中華街。
→閉店が早いため本番終わりで行くのは無理でした。

ホテルの外はハーバービュー。
あの赤レンガ倉庫もご近所。
貿易の街ヨコハマ。
めちゃいい天気。劇場にこもるなんて勿体無い。

マリンタワー。

日曜までやってます。
お近くの方は是非ともー






2017年3月2日木曜日

追いかけてヨコハマ1

そう。
今年のかもめ演劇祭に無色透明が制作を担当する劇団「コムたんたん」の出場がきまり、全然よそ事じゃなくなってしまった今日この頃。
演出を除くメンバー(役者二人とスタッフ1人)は今日の朝、新幹線で旅立ちまして。
わたしは今日会社に出勤してからのヨコハマ入りとなったわけです。
そんなこんなで何年かぶりの夜行バス。

正直めちゃ苦手です。
いえ、設備がどうのとかいうレベルではなく、「この1本を逃したら最後」というプレッシャーに全然耐えられないのです。自慢じゃないですが、余裕綽々で高速バスに乗ったことなんて多分一度もありません。
バスの発車は広島駅新幹線口20:20。
会社から急いで帰って18:00。
20:00には駅についておかねば不安に耐えられない、となると19:45にはタクシーに乗っておかねばならない(広島は本日雨模様)
1時間45分。

前日に荷造りを終わらせておけばいいのでしょうが、前日の稽古終わりが午前2時(!!)もう、帰宅して寝て会社行くだけで戦闘能力はほぼゼロです。
そしてその上、女性が夜行バスを利用するとなると、男性のようにふいっと乗ってふいっと降りる、なんてわけにはいかないのです。
その上、明日の場当たりが9:30から。
明日の朝バスがヨコハマ駅に着くのは8:30。
もう、脇目も振らずになる早で劇場に滑り込まないと、役者二人が途方に暮れます(演出が土曜まで不在のため、場当たり、稽古まで任されているわけです)
なによりバスに、バスに乗らねばなりません。

そしてバスに乗るまでには数々の苦難が待ち受けているわけです。

苦難その1「水菜」

水菜が水菜が丸ゴット残ってます!!!帰広は日曜日深夜、とても野菜室で生き残れません!!クックパッドに冷凍できる、と書いてあったので、半信半疑でカットし洗ってジップロックに入れて冷凍庫に投入!

苦難その2「お風呂」

そう・・・明日はバスを降りたら即劇場入り。しかもダッシュで大ホールにいかないとどうやっても間に合わない計算。・・・まってまって、お化粧はどこですればいいの、というか、今のメイクはいつどこで落とせばいいの!!!
これが名古屋くらいならあるんです、駅の近所にスーパー銭湯が。
早朝着で、お風呂に入って身支度を整えることができるわけです。しかし今回はそうはいかない・・・・。つまりバスに乗る前に、寝る状態にしておかないといけないわけです。
そして明日、車内で全ての身支度を整えていかないといけないわけです。
メイク落とすくらい途中のサービスエリアの洗面所でできるでしょ、なんて時代もありましたが、水でしょそれ。しかも休憩時間ってもう戦場のように人々が出入りするでしょ。
それに30代も折り返し地点をとっくの昔に過ぎたご身分、めんどうだわと気を抜けば100倍返しで後悔がやってくるんです。
むり、むりです。それならもうすっぴんで駅でバス待ちます。
そしてここは荷造りにも大きく響くのです。つまり、着替えをバスのラゲッジスペースに入れちゃダメなんです。
「寝巻きで乗る」→「明日の朝の服だけは別に手元荷物にしとく」
めんどくさい・・・・!!!!!!

苦難その3「タバコ」

巻きタバコを愛飲しております。
これがまた・・・・手間!!!!!!!
家を空けるとなるとタバコが巻けない、つまりストックを持っていかないといけないわけです。あああああ時間が光陰のように過ぎていく!このセットを持っていくか・・・いやだ!!むり!!せっせとせっせと巻きます。
ちなみに、巻きタバコを舐めてはる人もいますが、わたしはなかみち流。水ペンではります。(ま、水ペンという存在を知らず、わたしは中央にある普通の筆ペンの墨汁を全部抜いて水をいれる、ということをしでかしましたがね)
ぶっちゃけ本当にめんどくさいんですが、一度巻きタバコにすると市販のタバコ吸えなくなるんです・・・


もうこの辺で、永遠にヨコハマにたどり着かないかもしれないという恐怖にさいなまれてます(涙)
これがスーツケースを使えたらもっと考えずに荷造りできるんですが、行程を考えるとスーツケースを引いてヨコハマの街中をダッシュすることはあまりに困難。なんとかボストンバックに詰めます。わけながら詰めます。
するとどういうことになるかというと

・・・二泊三日でどんだけのツアー回るつもりなの?という相方のツッコミを食らうわけです。
そして、スーパーなで肩のわたしは「肩にショルダーストラップの荷物をかける」ということができません。
息も切れ切れタクシーに全てを詰め込み、広島駅近くでタクシーの車窓から外を見たわたしの頭をよぎったものは「もう帰りたい(涙)」でした。まだ出かけてさえいないのに・・・
遠出はけっして嫌いじゃいのですが、昨今車に慣れきっており、こういう事態にすっかり精神薄弱化しております。
わたしのなで肩をコントのように滑り落ちるピンクとブルー。広島駅でこのピンクとブルーに苦闘し続ける。後半は怒りさえ覚えながら、なんとか高速バス乗り場にたどり着きました。


今はどの辺りなんでしょう。
MacBookで記事を書きながら、ビール買っとけばよかったビール買っとけばよかったビール買っとけばよかったという呪怨がやみません。