2018年8月30日木曜日

「プロとかアマチュアとかそういう事を口にするのはいい加減やめた方がいいよ。」

とある俳優とのやりとりで、思い出し話エピソードですね。

このブログの前に「まど。」ってブログがありまして。自分でも読み返すことはもうないんですが(苦手なので)2006年くらいにはじめて作ったブログだったこともあって、なんか制作駆け出しで、挫折直後からの這い上がりたい感満載だと思います。当時はアクセス数を気にしたり(笑)誰にどう思われるか気にしたり、自分の小物感が笑えます(笑)今でいう匿名クレーマーさんと真面目に対峙するバカバカしさに心が折れてやめたんですが(馬鹿正直にやりすぎてたわたしもわたしなんですけどね)。歳を取ったってことかな、少し気持ちが自由になれたのは。あとあんまブログとか読まれなくなったと知ってるから気楽ってのもあります(笑)その頃ブログって意志の発信をするツールの代名詞的な存在で、今でこそSNSで気軽にネット発言が主流になって「スルーする」ってことが当然みたいになってますが(あの頃よりはるかにモラルとか曖昧になっている気もしますが)当時はブログでなんか本音みたいなんを書くとあれやこれや顔の見えない人に言われたものです。ただネット発言の責任とか、公を意識するとか、その頃色々苦い思いしといてよかったな、と今は思いますね。SNSの発展でいまやブログ文化は完全に下火で(ブログでさえめんどくさいジャンルに入るくらいネット発言お手軽になりましたからね・・・)、ネット発言主流のSNSは便利だし、制作にはかかせないツールになってますがその消費スピードにくたびれてしまいあまり上手に使えないままです。タイムラインにダダ流しして消えていく、なにもかもどうせすぐ過去になる感がどうも苦手で(スマートフォンで文字を打つのも苦手)ストレスも時間もかかるけど、べつにいいね!もいらないので、ちゃんと責任をもって考えて文章を書くようにしたいと思ってあえてブログを続けてます。

話戻りますと、その頃、企画で演劇協会の季刊誌の記事を書いていて、インタビューを何本か行ったんです。その記録を「まど。」に残しておりまして。
かなり前ですが、その頃聞いたお話って、今でも事あるごとに思い出すんですよね。
標題の言葉は、SPAC(当時)の鈴木忠志さんにインタビューさせていただいたときに最後に言われた一言です。今日ある俳優とやり取りしていて、不意に思い出しまして。
2007年て11年前ですね。いやはやです。
今やネットの深海に沈んで永遠に出てこないブログですが記録の為に残しています。ご興味ある方は覗いてみてください(^^;
鈴木忠志氏インタビュー



2018年8月29日水曜日

第六回中国ブロック劇王

今年も開催されます。相変わらず審査員豪華です。
昨日は劇作家協会中国支部での久々の話し合い。
ここ最近、わたしの事業が多忙すぎて、コンスタントに集まれておらず・・・反省しております。

各チームの予選を勝ち抜いた上位1組が、ディフェンディング劇王の亀尾さん(島根)と対決します。
これで、芝居のいい悪いが決まる大会というわけではなく、また戯曲審査でもありません。劇作家の為の大会とは銘打ってありますが、演劇はどんなにいい台本があっても、上演されなければそれは本当の意味での完成ではないわけで、「自分の戯曲を書いて上演する」というところまでひっくるめて、限られた条件の中で自作の戯曲を上演し、その場に来たお客様を楽しませる、という演劇の基本の見本市のようなものです。
ばかばかしいことを真剣に楽しむ、という意味で毎年お祭りな雰囲気ですが、上演する方も運営する方も一生懸命です。
「参加してよかった」「観に来てよかった」と思ってもらえる企画になるようがんばりますね。
わたしもチケット取り扱ってますのでご興味ある方はメールください。
a.p.musyokutoumeiあっとまーくgmail.com

第六回中国ブロック劇王決定戦
広島演劇協会HPより
2018年9月17日(月・祝) 
広島市青少年センターホールにて
予選Aブロック 10時30分~ 
予選Bブロック 14時30分~ 
決勝戦 18時30分~ 

【予選Aブロック 】
泉岳寺 俊彦(島根) 
上岡 久美子(広島) 
藤井 友紀(広島) 
御厨 祐美(広島) 
長澤 拓真(広島) 

【予選Bブロック 】
山本 紗織(島根) 
井塚 昭次朗(広島) 
川村 祥太(広島) 
故(広島) 
山田 めい(広島) 


【チケット】 
【前売】1,500円 
【当日】2,000円 
【高校生以下】500円 
1枚のチケットで予選から決勝戦まで全てご覧になれます。 
窓口販売:広島市青少年センター、広島市の各区民文化センター 


〇審査員 
佃 典彦/愛知 
劇作家、演出家、俳優 
(初対面は話しかけることもできないくらいものすごく怖かったですが(笑)長くお付き合いすればするほど佃さんの魅力と威力を思い知ります。そしてその「兄貴肌」というか、後輩への愛がすごい(笑)こういう風に年を重ねたい憧れの人です。NHKのドラマ出演などもされてます。たまたまみていたテレビドラマに佃さんが出てきてたまにわたしはびっくりしてます(笑))

はせひろいち/岐阜
劇作家、演出家 
(初めてお会いした時からその人間性の大きさに圧倒されてます。はせさんの講評は優しさのなかに不動の厳しさが在って、それは劇団というものすごく奇跡的にまとめにくい集合体をまとめ、毎年毎年ツアーをするという「この人だからできる事なんだ」という、ゆるぎない強さを感じます。一緒にお酒を飲むのも大好きです)

角 ひろみ/岡山 
劇作家、演出家 
(関西で「芝居屋坂道ストア」という劇団をされていた時からお名前は存じていたのですが、リアルタイムで拝見することは出来ず、岡山に来られてから「狭い家の鴨と蛇」などの作品を拝見し、広島では坂口修一さんの「手がない・傘がない」という作品を制作させていただいてからのご縁です。角さんの劇評わたしはすごく好きで、好きと言うと語弊があるのですがとにかく鋭さが心地良いです。それは戯曲に限らず細々としたことの日常会話でも感じていて、角さんとお話すると刺激と影響をうけまくってます)

〇司会 
天野 順一朗/愛知 
(とにかく、器用さ芸達者さがすごい。さすがプロですねー。面白すぎて諸注意が頭に入ってこないくらい、前説が神です(笑)天野さんのモノマネ逸品ですのでぜひ)
武田 宜裕 
(今年は司会でそのバイタリティを発揮してくれることと思います。昨日久しぶりに会いました(笑))
日本劇作家協会中国支部所属 
 INAGO-DX代表 

今年も恒例の劇団小豆組によるカフェがオープン! 
客席で飲食自由のカブキ式です! 



2018年8月13日月曜日

セミナー、無事終了しました。ありがとうございました。

広島は相変わらずの酷暑でしたが、たくさんの方にご参加いただけました。
ありがとうございました。
災害の関係で隣市の東広島市から広島市へのアクセスが未だに困難であるにも関わらず、東広島市から広島大学の学生さんに多く参加いただけました。
ありがとうございます。
エイブルアートジャパンでの事例のお話や、法整備のことなど先達である吉野先生や永山さんのお話は、わたしたちとしても、非常に勉強になる有意義な時間でした。
まだまだ広島では、社会においての演劇の認知は低いです。
色々困難は多いですが、演劇が社会で役に立つ、ということを広島で確立していけるよう、これからもスタッフ一同力を合わせてがんばっていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
講義レポートなど、追って公開していけたらと思います。

2018年8月10日金曜日

【事業】福祉&演劇セミナー、明日です。お待ちしています。

本日の新聞にも掲載されております。
ご参加お待ちしております。

昨夜は、研究発表を行う山田、坂田のプレゼンをチェックに。
嫌われる、と思いながら開始3分未満でとりあえず止めて抜本的改革案を提示。
往々にして、二人にとっては不得手なジャンルだとはわかっているのですが、代われるものなら代わってあげたいけど、それじゃあ意味がない。
頑張って作ったのは判るけど、大事なのは発表の体裁を整えることではないし、その過程の評価はできないわけで。明日の本番に「おお」と思ってもらえるものができなければ意味がないのです。
がんばれ若者。
どうぞ、お時間の許される方はお越しいただければ幸いです。

【第1部・講演】14:30-16:30
「可能性の芸術について」講師/吉野さつき(愛知大学文学部教授)
講師に吉野氏をお迎えして、吉野氏が取り組まれて来た障がい者と芸術に関わる活動事例や現在・未来への取り組みについてお話頂きます。
また、過去に吉野氏が研究報告に携わられた「障がい者による舞台芸術に関するケーススタディ調査」(日本財団パラリンピックサポートセンター・パラリンピック研究会)にて、宮崎「まあるい劇場」での活動がケーススタディの一つとして取り上げられた劇作家・演出家の永山智行氏をゲストに迎え、障がいのある方達との表現研究についてお話を伺います。

【第2部・研究発表】17:30-19:30
発表者/山田めい、坂田光平、アドバイザー/吉野さつき
去年度1年間、障がいのある方達とのワークショップを行って来たファシリテーター2名による研究発表を元にアドバイザーや参加者の方たちとディスカッションを行います。

【参加費】1,000円
【場所】広島市東区民文化センター大会議室
【お申込み】舞台芸術制作室 無色透明
a.p.musyokutoumei@gmail.com
090-7892-8925(代表番号)

2018年8月9日木曜日

今日は長崎の日です。

わたしにとって8月6日の午前8時15分が、毎年緊張をする時間であるように、今日8月9日の午前11時2分は、長崎の方たちにとって緊張の時間であったと思います。
長崎の原爆は、浦上地区に投下され、勝手な人間の価値観のせいで古くから弾圧を受けてきたこの地の方々は戦後も非常に苦しい思いをされたそうです。
NHKドキュメンタリー - ETV特集「原爆と沈黙~長崎浦上の受難~」を観たときのショックは忘れられません。
今年1月、ローマ法王が「焼き場に立つ少年」を印刷したカードを配布したそうです。
幼くして死んだ弟を背負った少年が、火葬の順番を待っている姿が写っている写真です。アメリカ海兵隊の従軍写真家ジョー・オドネル氏が、原爆が投下された直後の長崎で撮影した。

わたしは、毎月6日の被ばく証言者の会に、行けるときは毎回参加するようにしているのですが、その中のひとつである女性が同窓会で男性に「今まで誰にも言えなかった」と話しかけられたお話を忘れられません。彼は当時小学2年生で、逃げる途中でお母さんが亡くなり、火葬をしてあげたいと山で木を探してくるのだけれど、生木は燃えないということを知らなくて、何度も何度も火をつけるのだけれどどうしてもお母さんを焼いてあげることができなかったそうです。当時住職だった女性のお父様が、道に横たわった亡骸を火葬して供養していた事を知り「うらやましいと思った。お母さんをそうしてあげたかった」と話されたそうです。
わたしには甥がいて、彼と同じ年の子どもが、自分の母親の死体を焼けなくて彷徨う姿を想像しただけで今でも涙が出ます。
この写真の少年も10歳前後だと思います。撮影したオダネル氏は、その後何年間も彼を長崎で探したそうなのですが、見つけることができなかったそうです。
広島の人間が誰しも慰霊の念を持ち合わせているわけではありません。ある飲みの席で、曲がりなりにも官職に在った人間が研修で広島に来た新入社員に「平和公園なんか行っても面白うないよ!もっとええとこ行きんさい!」と笑いながら言っている場に遭遇した時本当に腹が立ちました。職場では慰霊だの平和だの鎮魂だのに長年仕事で携わっていても精神はそんななのです。個人批判にならないように(心の中では『この愚民めが!』と叫びながらですが)反論したけど誰も聞いてませんでした。こんなおっさん達の年金を払うためにせっせと税金を納めているのかと思うと本当にバカみたいです。でもこんな理不尽日常茶飯事です。残念ながら個人の声はとても小さい。だからわたしには演劇が必要です。「こんなバカな中年にだけはなりたくない」と自分が思うだけでは足りない、全然怒り収まらない、だから演劇を通して色んな人にあんなおっさんになったらだめだと思ってもらおうと思います。演劇にはそれができるから。あの発言は一生許せないけど巡り巡って、いつか「ああ人として恥ずかしいこと言った」と思ってもらえる日が来たらいいなと思います。
11:02に喫煙所で一人で黙とうしながら考えた事でした。


【事業】福祉&演劇「広場をつくろう2018」開催します

延期しておりましたセミナー、開催をいたします。
今週末です。
広島ではなかなか聞けない講座ですので、ぜひともご参加いただければと思います。
 お申込みフォームはこちらをクリックください
【第1部・講演】14:30-16:30
「可能性の芸術について」講師/吉野さつき(愛知大学文学部教授)
講師に吉野氏をお迎えして、吉野氏が取り組まれて来た障がい者と芸術に関わる活動事例や現在・未来への取り組みについてお話頂きます。
また、過去に吉野氏が研究報告に携わられた「障がい者による舞台芸術に関するケーススタディ調査」(日本財団パラリンピックサポートセンター・パラリンピック研究会)にて、宮崎「まあるい劇場」での活動がケーススタディの一つとして取り上げられた劇作家・演出家の永山智行氏をゲストに迎え、障がいのある方達との表現研究についてお話を伺います。

【第2部・研究発表】17:30-19:30
発表者/山田めい、坂田光平、アドバイザー/吉野さつき
去年度1年間、障がいのある方達とのワークショップを行って来たファシリテーター2名による研究発表を元にアドバイザーや参加者の方たちとディスカッションを行います。

【参加費】1,000円
【場所】広島市東区民文化センター 大会議室
【お申込み】舞台芸術制作室 無色透明
a.p.musyokutoumei@gmail.com
090-7892-8925(代表番号)

【講師、ゲストプロフィール】
講師:吉野さつきさん(愛知大学文学部教授)
英国シティ大学大学院でアーツ・マネジメントを学ぶ。公共ホール勤務、英国での研修(文化庁派遣芸術家在外研修員)後、コーディネーターとして、教育、福祉、ビジネスなどの現場でアーティストによるワークショップを数多く企画。アウトリーチ事業やコミュニティアーツプログラム、ワークショップ等の企画運営を担う人材育成にも各地で携わる。障害と芸術に関わる調査研究として日本財団パラリンピックサポートセンターとの共同による「障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査報告書」「障がい者による舞台芸術活動に関するケーススタディ調査」(2106年)がある。2017年度より厚生労働省の障害者芸術文化活動普及支援事業評価委員。

ゲスト:永山智行さん(劇作家・演出家)
1967年生れ。劇作家、演出家。劇団こふく劇場代表。
2001年『so badyear』でAAF戯曲賞受賞。
同作をはじめ、戯曲は劇団外での上演も多く、2005年に東京国際芸術祭参加作品として書き下ろした『昏睡』は、2009年には、青年団の中心的俳優、山内健司・兵藤公美の二人芝居として、神里雄大(岡崎藝術座)演出により上演された。また地点の演出家・三浦基との共同作業として、『お伽草紙/戯曲』(劇団うりんこ・2010)、『Kappa/或小説』(地点・2011)の戯曲も担当した。
2006年10月から約10年間、公益財団法人宮崎県立芸術劇場の演劇ディレクターを務め、九州の俳優を集めてのプロデュース公演「演劇・時空の旅シリーズ」を企画・演出するなど、地域における演劇の質の向上と、広がりを願い活動している。
2018年、代表を務める「劇団こふく劇場」が平成30年度宮崎県地域づくり大賞受賞


2018年8月8日水曜日

束の間の



休息。1日だけお休みを利用して2年ぶりに海へ。
去年は試験勉強と一人芝居の宮崎公演の為断念。今年も試験勉強はあるのですが(焦)今年はお試し受験で来年が本受験なので来年はきっと行けません(涙)なので(ダイエット間に合わなかったんですけど)強行突破。
日本海はやはり波がすごくて。
天気も気温もすごくて。
結構気を付けていたのに日焼けが痛いです・・・(特に肩)因幡の白兎状態。ヒリヒリ。
せっせとクリームを塗ってます。
そして、やらかしてしまった鼻の頭が赤いです(恥)
こういうお休みはもう年末までないので(涙)英気を養って今日からばりばりまた働きます。