「放射線を浴びたX年後」
今日この映画と出会わなければ、1954年のビキニ環礁での水爆実験は、わたしの人生が終わるまで過去の出来事だったかもしれない。
水爆も原爆も、全然終わって無い。
もちろん、福島の原発事故も。
むしろその恐怖に晒されて行くのは、今まだ産まれていない子ども達。産まれて間もない子ども達。
そして今でもその事に憤り、活動を続けている人たちがいる。
「無かった事にしてはいけない」と。
「目に見えないものは心から消えていく」
怖い。
伊東監督は素晴らしい人だった。いや、今日のトークゲストすべてが、すごい人だった。
色々悔しくて泣けた。
でもわたしは演劇をして行くしかないから。
彼らの存在に恥じない活動を、演劇でやっていく。
演劇という活動をすることで彼らが命がけで闘い続けていることを、拡散させていきたい。
どんなにマイノリティーなジャンルとはいえ、表現活動をライフワークとして選んだ以上、心に刻みながらやり続けていくしかない。
批判精神や、否定だけでは立ち向かえない何か。
とにかく訴え続けて行くしかないという、ひたすらの怒りと闘志。
そんな魂にであった気がした。
わたしもそう成りたい。