2017年7月30日日曜日

洋次郎さんの著書、無色透明事務所にも置いております。

冨恵洋次郎さんが、10年以上続ける、毎月6日の被爆者の方による証言の会を、本にまとめられたものです。
御縁あって、わたしも本の中で少しお話をさせていただきました。F'sCompanyの「マチクイの諷」の広島公演のオーガナイズや、五色劇場「新平和」などを通し、演劇で原爆をつたえることに取り組んでいることを、取り上げて頂きました。
数は少ないですが、無色透明でもお取り扱いさせていただいてます。
もし、ご購入を希望される方はお声掛けください。

Amazonで購入できます。
「カウンターの向こうの8月6日」

2017年7月19日水曜日

無事合格。


国土地理院から合格証書が届きました。
一安心です。

2017年7月13日木曜日

【アートリップル】第七劇場ワークショップ参加者募集!




今年もやります!
毎年好評を頂いてます、第七劇場鳴海さんによるワークショップ♪
今年は、カラダをキレイにワークショップは平日夜ですので、お仕事帰りのヨガ代わりに、ふらっと寄っていただけると嬉しいです♪

そして、演出家・鳴海さんによる、演出についてのレクチャーが充実しています!
例年駆け足になってしまう事が多かったのが、「残念だ」という声もあり、今年はがっつり、現在鳴海さんが演出されているイプセンの「人形の家」を取り上げて、「既成の台本をどう演出して行くか」ということをみっちり講義いただきたいと思います。
クリアで丁寧な鳴海さんの解説は、経験がなくても面白いし、経験があってもすげー勉強になります。
演劇だけでなく、ダンスの振り付けや、オペラやミュージカルの演出助手の仕事をする場合にも役立つ知識がいっぱいです。
参加者による演出実演までできたら良いなと思ってます。

演出って、広島では教えてもらえる大学が無いから、手探りで悩む方多いと思います。
この機会をぜひご利用いただければと思います♪

お申し込みはこちらをクリックください♪フォームが開きます。
場所は、広島市東区民文化センターです!
〒732-0055広島市東区東蟹屋町10-31
TEL 082-264-5551
FAX 082-264-5774


第1部 カラダをキレイにワークショップ
●2017年8月25日(金)18:00~21:00 中会議室
●俳優のからだの基礎トレーニングでもあり、日常生活でも生かすことで、からだを整え、きれいに見せることを意識できるプログラム。 (演劇経験不問!)

演劇性とともに、身体性に富んだ作品で知られる第七劇場の俳優のトレーニング法を、日常生活でも生かせるプログラムで、演劇経験を問わず幅広い年齢層を対象に行う。
2010 年に初回を行ってから、好評を博しており、身体トレーニングとともにコミュニケーショントレーニングも気軽に体験できるプログラム

第2部 演出の解体新書「イプセンを読む」 
●2017年8月26日(土)10:00~15:00(途中休憩あり) 大会議室
●演出を考えるときの基礎知識

第七劇場の演出の鳴海氏は、オリジナル戯曲ではなく既成の台本や小説、古典や寓話など、「もともとあるもの」をベースに、構成、演出を施しオリジナル作品に仕上げる手法で作品を上演している。
「有もの」の上演は一見戯曲の執筆という一つのコンテンツが無い事で容易に思えるが、実際は、多くの人にやり尽されたもの、読みつくされたものを「演出」でオリジナル作品にする難易度の高いスタイルである。
また、コンテンポラリーダンサーとのユニット(旅居)で、限りある人間の身体とセリフのない創作作品の演出も手掛けている。
演出という作業は多種多様であり、これが正解というものは存在しないが、その分どこから手を付ければいいのか、どこを主眼にとらえれば突破口が開けるのかに苦悩する場合が初心者の場合特に多く感じられる。一体、鳴海氏はいかにしてそこと向き合い、クリアにしていっているのか、自身の演出法の講義を行います。実際に短いシーンの演出作業(コンセプトメイクやリハーサル)で実践します。

1979年北海道紋別市生まれ。三重県津市在住。早稲田大学在籍中の1999年に劇団を設立。カンパニーでの演出・舞台美術を務める。カンパニー外でも名古屋・金沢・岡山などで市民共同作品の演出や、泉鏡花記念金沢戯曲大賞受賞作上演(2012・2017)や、愛知芸術劇場AAF戯曲賞審査員(2015~)などに関わる。ポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012年)として1年間渡仏し活動。帰国後2013年に日仏協働作品『三人姉妹』を新国立劇場にて上演。
演出以外にも、フェスティバルディレクターやアドバイザー、日本各地での俳優や市民、学生を対象としたワークショップ、アーツ・マネージメントに関する勉強会のファシリテーター、小学校や早稲田大学などに特別講師として招かれるなどの、教育・育成活動も行う。

財団法人舞台芸術財団演劇人会議会員 
SENTIVAL!フェスティバルディレクター(2008-2013) 
日中韓共同演劇祭 BeSeTo 演劇祭実行委員(2004・2007・2010・2013) 
学習院女子大学 演劇祭 アドバイザー(2008-2011) 
若手演出家育成プログラム(ロシア・2004、香港・2008) 
芸術文化活・支援員(文化庁・2010 年度 芸術文化活・支援員派遣事業) 
岡山県天神山文化プラザ 土曜劇場 400 回記念 高校演劇発表会 講評員(2010) 
三重県 高校演劇 伊賀南勢地区大会 審査員(2012) 
近畿高等学校総合文化祭 演劇部門 講評員(2013) 
ポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012 年度・1 年間) 
泉鏡花記念金沢戯曲大賞受賞作上演(2012・2017)
愛知芸術劇場主催 AAF戯曲賞 審査員(2015-)

2017年7月10日月曜日

喪の仕事。

献杯。

正直、こんな日が来るのは当分先だと、勝手に勝手にそう思っていた。
全然実感がわかなくて、言い様の無い喪失感に、ただただ戸惑う時間が過ぎた。
幸い、同じ思いの友人が居たことで、彼女と一緒にお通夜に参列させてもらった。
予想はしていていたが、ものすごい数の人が集まっていた。
そういう人だった。
身体も大きかったけど、身体以上の心と器がでかい人。
たくさんの人を惹きつけてやまない、広島で誰か男を推薦しろと言われたら、迷わず彼を推薦するだろう。そんな人だった。
ほんとうに、ほんとうにたくさんの人が集まっていた。

彼の存在自体はずいぶん前から知っていた。彼のバーにお酒を飲みに行ったり、「バーの2階で父と暮らせばの朗読会をやるから観に行こう」と誘われて行ったり。
演劇が好きな人で、わたしの企画する芝居をよく観に来てくれていた。烏丸ストロークロックを観に来てくれたあと、すごくよかったという話を、経営するスワロウテイルや海の家の波輝カフェでいろんな方にしていてくれたらしく、廻り回って舞台に関わっていた当事者の耳に届くことすらあった。
そういう話を聞くと、その舞台に出ている誰の友人でもなかった彼が、ただ観に行った舞台が面白かったことを時が過ぎても色んな人にしてくれていることに、なんだかすごく勇気づけられた。
長崎のF's Companyの「マチクイの諷」の公演を広島でやる時、長年毎月6日に原爆の語り部を開いている彼に、「わたしたちの世代で、原爆を考えるシンポジウムをやりたい」とパネリストの打診をしたのが、色々がっつり話すきっかけだった。
語り部の会が100回目を迎える、少し前くらいだったろうか。
実は、彼と話す時わたしはいつも少し緊張していた。
あまりに大きな人だったので、わたしの小物ぶりに呆れられやしないかちっぽけな怯えみみたないものと、気圧されてしまうような、そんな緊張を覚えていた。
もちろん、彼はそんなことはおかまないナシ、てか、そんなしょうもないことを気にしている事自体ばかばかしい、と思わせてくれるようなパワーを持っていた。
あれから毎月6日は、他の仕事が入らない限り語り部の会に参加するようになった。
継続だけが力、が理念のわたしはいつもなにかと必死こいてるけど、彼は飄々と、やり始めたとことを継続し続けていて、そういうとこをすごくリスペクトしていた。
これといった、ドラマチックな理由があるわけではなかったが、その場に居合わせ、被爆体験を聞くことをし続けた。
うまく言葉にできないけど、その積み重ねが、原爆を演劇で伝えていく方法を模索し始める糸口に繋がって行った様に思う。
同時に、県外から役者や劇作家が来たときは、彼のバーに連れて行くようになった。何故か大体、彼と話すより、居合わせたお客さんとひたすらしゃべる事の方が多かった。お客さんと話して盛り上がるうち、舞台の情宣に行ったのに、ウォシュレットの起源について熱く語る人や、世の中の二世について熱く語る人たちとアホみたい泥酔したこともあった。
スワロウテイルはそんなバーだった。

どんなに頑張っても「悲しみを乗り越える」なんてことは出来ない。そもそも乗り越えることなんて必要じゃないと思っている。ただ、うまくそいつと同居して行く方法を考えるだけだ。
そのために喪の仕事をする。
仕事量は関係によって異なるから、もっと近しい方々のそれに比べれば、わたしの仕事量なんてさほど大したことないはずだ。
紛らわせたりせず向き合い、己のやり方で己の仕事を全うしよう、と、わたしは友人と通夜に参列させてもらった。
哀しさも寂しさもあったけど、多分一番は悔し涙。だって彼はわたしの1歳年下なのに。
そして先日、彼がずっと続けてきた語り部の会の140回目に、友人と参加した。予想どおりたくさんの人がいた。そしてたくさんのマスコミ。たまに目前で起こるマスコミ同志の小競り合いに若干うんざりしながら、今まで彼が続けてきたことは綺麗ごとでもなんでもない。それを彼が不在の今これからも続けて行くことは並大抵のことじゃないだろう。わたしにできることをしなくちゃな、と考えた。
そのあと友人たちと献杯し、わたしたちはなんとなく、自分たちの喪の仕事をだいぶ終えつつあるのだな、という感じがしている。

劇場は、暗いのににぎやかな、そんなファンキーな場所だから。本番中とかは洋次郎さんが居ても誰も気づかないから大丈夫(笑)客席とは言わず、舞台袖でもオペ席でも、好きなところでのびのび観てください。今年は洋次郎さんが前にすげー面白いって言ってくれた劇団もまた広島公演やるんですよ。だから面白そうって思ったら、遠慮なく観に来てください。いつでも遊びにきてください。





2017年7月6日木曜日

先週末は

K.D.S.エンターテイメントクラスの強化合宿で、未来のエンターティナーを目指す少女達に演技レッスンを担当させていただきました。


もう、すっかり歳の差が完全に親子!!!!
教えることは教わることでもあるので、いろいろわたしも勉強させてもらっています。
こういう世界はやっぱり厳しくて、努力した分がその分結果になるわけじゃないわけで。
その道を思春期でどう乗り越えていくかなあ、というのが人生の第一関門のような気もします。
どうしても、才能がなきゃダメ、野心がなきゃダメ、運がなきゃダメ、礼儀正しくなきゃダメ、上下関係に敏感でなきゃダメ、みたいに、こうじゃきゃ、を列挙するときりがなくなってしまう世界です。たとえそれを全部クリアしたって、花開けるかどうかなんて誰にもわからない。
でも、彼女たちに覚えておいてほしいのは「それがすべてできなくても、あなた達はただ生きているだけで1人1人十分すばらしい存在なのだ」ということ。
芸能界に入れなくったて人生がダメになるわけじゃない。だから、今めっちゃ一生懸命がんばっていること、挫折することは、他の世界でだって、この先の人生に十分役に立つことなんだ、という事が伝わればいいなあと思ってます。
人として豊かであること。
仲間と磨き合い、人間関係を大切にする事。
おそれず、立ち向かって、振り絞ること。
エンターテイメントの訓練は、それを身に付けるにはいい機会だと思います。
もともとわたしがほぼ畑違いのこの仕事を受けているのも、古くからの友人が彼女たちを育てようとがんばっているから。
自分の身に着けてきたことが友達の役に立てることは、嬉しい事です。
SACHIとは15年くらいの付き合いになるのかな。ひょんなきっかけで、昔わたしがミュージカルなぞに出ていた頃に、振り付けのレッスンに来てくれてた縁で。
1歳違いで、わたしは演劇、SACHIはダンス、とそれぞれ自分の道に進んでいることもあって、気がまえないでいい。大事な友人です。今でも会うと女子高生みたいにしゃべくりまくってます。(全然、演劇でもダンスとも関係ない、ファッションや恋バナや愚痴とかをね)



そして先週末は、「新平和」を観に来てくださったお客様にお食事に誘われて行ってきました。色んな感想をお聞きすることができ、また、わたしもお話することができ。
お客様とそういうお話を直接することというのは本当に少ないので、とても貴重です。
この方もまた、不思議なご縁の方で、ずいぶん前のバイト先で顔を合わせていたらしいのですが、その時は全く演劇の話などすることはなく、去年わたしのひとり芝居の噂を聞いて観に来てくださったことがご縁で、昔演劇をやっていらしたことから始まり、いろんなお話をする機会に恵まれました。
わたしの活動をすごく応援くださっていて、いまや心強い応援団です。


色んなことを含めて、演劇をするってことだな、と思います。