2020年11月24日火曜日

【事業】地域新進演劇人育成事業 クリエイティブ・レジデンス2020『かのじょは、夏』今週末広島公演です。

第七劇場の鳴海さんは、わたしの制作人生の中で最も長くご一緒しているアーティストのお一人です。
この度の作品では改めて、彼の演出力の高さに感服し、また制作としても、作品や作家との向き合い方、その仕事ぶりは同年代の人間として恥じない仕事をしなければと襟を正される思いをしています。
制作者とプロデューサーというのは、似て非なるものだと思っています。
わたしは長年、制作者ではありましたがプロデューサーではありませんでした。その理由はずっと背中を追いかけてきた京都の杉山準プロデューサーの存在が大きかったからです。彼の芸術に対する姿勢やその仕事をわずかながらでも垣間見ていると、単に創作作品の金銭的責任を負い発言力を持つ者が演劇プロデューサーを名乗ってはいけないという気がしていて、自分がそこに名前を連ねるには至らないと感じていたからです。
わたしがその一線を越えたのは、まだ最近で、このクリエイティブ・レジデンス企画と、新平和からです。
わたしはプロデューサーとしてはまだまだ未熟です。
それでもこうして名を連ねられるのはその現場に関わってくれる演出、作家、役者、スタッフに、育てられているからだと思います。

毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
その日々をこなす事に必死になり、本当に大切にしなければならないもの、自分の肩書きに恥じない行いをつい忘れがちになってしまいます。
何もトラブルが起きない事を、最大公約数が不特定多数にベストであるという選択肢を安易に選びたくない。
オリジナル1作品共同製作は、鳴海さんと役者のおかげで、決して安全地帯に軟着陸で整えると言った毛色のものにならず、ギリギリの勝負をかけられるものに仕上がっていると思います
三重のお客様に多くありがたいご感想を頂くことができたことを励みに、この作品を広島に持って参ります。
日曜日は予約は完売しましたが、当日券をご用意します。
他の回はまだお席をご用意できます。
このようなご時世ですが皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い致します。

以下、鳴海さんの演出ノートです。

地域新進演劇人育成事業 
クリエイティブ・レジデンス2020『かのじょは、夏』
【広島公演】2020年
11月27日(金)19:00
11月28日(土)14:00、19:00
11月29日(日)13:00(※前売りは完売)
広島市東区民文化センター スタジオ2
●チケット料金
一般前売り 2,500円(当日3,000円)
U25前売り 2,000円(当日2,500円)
高校生以下 1,000円(前売り・当日共)

●作
藤井友紀(舞台芸術制作室無色透明)
●演出
鳴海康平(第七劇場)
●出演
大迫紗佑里(劇団こふく劇場)
木母千尋(第七劇場)
菊原真結(第七劇場)
西藤将人(劇団ハタチ族)
宮地綾
竹野弘識(メガジョッキ)
東圭香(舞台芸術制作室 無色透明)
●照明
佐々木正和
●プロデューサー
岩﨑きえ(舞台芸術制作室 無色透明)
●お申し込み先
カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/residence2020hir
●フライヤーデザイン
橋本デザイン室
●主催
(一社)舞台芸術制作室無色透明
●共催
合同会社 第七劇場
●助成 
令和2年度芸術文化振興基金
広島市文化芸術振興臨時支援事業

2020年10月20日火曜日

【事業】地域新進演劇人育成事業 クリエイティブ・レジデンス2020『かのじょは、夏』三重・広島公演

 久しぶりの演劇公演事業です。

この状況下ですから、不安の中手探りしながら、右往左往していますが、それでも稽古の現場で、刺繍のように一針一針、作品が白いキャンバスに縫い込められていく様をみると、完成したものをお客様と共有する空間を創りたいという気持ちがふつふつと湧いてきます。

わたしは演劇くらいしかできないけれど、危ないから、なにかあっちゃいけないから、となかった事にしてしまう事、はじめから取り組まない事だけが正義、ではないはずという事を問い続け、可能性を探り続ける事を、この道でしていきたいと思っています。



地域新進演劇人育成事業 

クリエイティブ・レジデンス2020『かのじょは、夏』

本公演は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じた上演となります。

【三重公演】2020年

11月22日(日)14:00、19:00(※映像配信の為の上演)

11月23日(祝)14:00

Théâtre de Belleville

三重県津市美里町三郷2104

●チケット料金

【三重公演】※前売り当日とも

一般 2,500円

U25 1,000円

美里割 1,000円

U18、劇場支援会員 無料

●お申し込み先

カルテットオンライン

https://www.quartet-online.net/ticket/residence2020mie


【広島公演】2020年

11月27日(金)19:00

11月28日(土)14:00、19:00

11月29日(日)13:00

広島市東区民文化センター スタジオ2

広島市東区東蟹屋町10-31

●チケット料金

一般前売り 2,500円(当日3,000円)

U25前売り 2,000円(当日2,500円)

高校生以下 1,000円(前売り・当日共)

●お申し込み先

カルテットオンライン

https://www.quartet-online.net/ticket/residence2020hir

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴い、受付・開場とも開演30分前とさせて頂きます。

瀬戸内の街。

今日はいつなのか、昨日食べたものは何だったか。そして、今、目の前にいるこの人は誰なのか。

小さな介護施設で過ごす彼女の日常は、ぼんやりと、白く、日毎に閉ざされていく。


「なつかしい、ええにおいがするねぇ」

食卓から不意に蘇るあの夏の記憶。

青いはずの空が赤く燃えている。透明なはずの雨が黒く濁っている。町が焼けるにおい、人が焼けるにおい。


残された彼女の記憶にこびりついて消えない、もうひとつのにおい。


「一緒に日本一の醤油をつくろう」

そう言ってこの手を取ったあの人は、帰ってこんかった。


ある日、あの人の消息を伝えに来たもう一人の女。

その女が差し出した細長い包みからこぼれてきたにおいは、あの人との大事な思い出の、あのにおいだった。


彼女らは、ただ、生きた。

少しずつ記憶はかすみ、見えるものが見えなくなり、見えないものが見えてくる日々の中、彼女らの思いと願いと祈りが、あの日々を生きた人たちの小さな声を引き連れて、静かに巡り続ける。

●作

藤井友紀(舞台芸術制作室無色透明)

●演出

鳴海康平(第七劇場)

●出演

大迫紗佑里(劇団こふく劇場)

木母千尋(第七劇場)

菊原真結(第七劇場)

西藤将人(劇団ハタチ族)

宮地綾

竹野弘識(メガジョッキ)

東圭香(舞台芸術制作室 無色透明)

●照明

佐々木正和

●プロデューサー

岩﨑きえ(舞台芸術制作室 無色透明)

●フライヤーデザイン

橋本デザイン室

●主催

(一社)舞台芸術制作室無色透明

●共催

合同会社 第七劇場

●助成 

令和2年度芸術文化振興基金

●お問合せ

(一社)舞台芸術制作室無色透明

Mail:info.musyokutoumei@gmail.com

HP:https://engekihiroshima.wixsite.com/creative-residence/2020


2020年9月2日水曜日

【ステートメント】「1945ひろしまタイムライン」において発信されたツイートについて

一般社団法人 舞台芸術制作室無色透明の代表理事を務めております岩﨑きえと申します。

私と、メンバーの坂田光平が、サポートスタッフとして携わっております、NHK広島放送局の企画「1945ひろしまタイムライン」において、一部のツイートが、差別を助長、扇動しているのではないかという多くのご指摘を頂いている事と存じます。

この件についてはすでにNHK広島放送局より、下記の内容が番組HPに掲載されております。

高校生をはじめ様々な立場で多くの方が関わられている企画であることを鑑み、公には番組HPの内容を公式の謝罪と受け止めており、現状、私共の立場での意見展開、またご批判やご質問への応答を致しかねます事をお許し下さい。

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【NHK広島放送局公式サイトより】https://www.nhk.or.jp/hibaku-blog/timeline/434653.html

「6月16日・8月20日のツイートについて」

6月16日、および8月20日にシュンが発信したツイートについて、多くの方々から、さまざまなご意見をいただきました。一連のツイートは、被爆された方々の手記やインタビュー取材に基づいて掲載しましたが、「差別を助長しているのではないか」というご批判も多数いただきました。戦争の時代に中学1年生が見聞きしたことを、十分な説明なしに発信することで、現代の視聴者のみなさまがどのように受け止めるかについての配慮が不十分だったと考えています。

 また、手記を提供してくれた方が、1945年当時に抱いた思いを、現在も持っているかのような誤解を生み、プロジェクトに参加している高校生など関係者のみなさんにも、ご迷惑をおかけしたことをおわびいたします。

 「1945ひろしまタイムライン」は、戦後75年がたち、戦争や原爆の記憶が薄れつつあるなか、若い世代に関心を持ってもらうため、身近なメディアであるSNSと放送を連動させた企画として発足したプロジェクトです。被爆された広島の人々の日記や手記を元にし、SNSで発信することによって、当時の混乱した状況を追体験し、戦争や原爆について、リアリティをもって考えていただく取り組みです。 

 「1945ひろしまタイムライン」のツイートはすべて、NHK広島放送局の責任で行っています。今後は、被爆体験の継承というプロジェクト本来の目的を的確に果たしていくため、必要に応じて注釈をつける、出典を明らかにするなどの対応を取り、配慮に欠けたり、誤解が生じたりすることがないように努めます。

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しかし、注意が至らなかったゆえに、現場に居ながら想像に至らなかったという落ち度が我々にも有ることは事実であり、その事が巧まずして朝鮮半島にゆかりある方々の苦衷を招いてしまった事、深く反省し心よりお詫び申し上げます。

私、および舞台芸術制作室無色透明一同は、朝鮮半島出身の方々への理不尽で不当な扱い及び差別的行為は、断じてあってはならないものと考えております。戦時下の社会情勢下に行われた事のみならず、現代社会に於いて、いかなる差別の存在にも断固として反対する意思を表明すると共に、この問題と時間をかけて対峙し、表現芸術の一端を担う立場として何をすべきかを、模索し実行していく所存です。

 

202092

一般社団法人 舞台芸術制作室無色透明

代表理事 岩﨑きえ

   社員 坂田光平


2020年8月26日水曜日

【情報等の投稿について】

昨今お騒がせをしております「ひろしまタイムライン」の件につきまして、近日中に幣団体からのステートメントを発表させていただく方向でNHKと話を進めております。

現在、わたしを含め、メンバーやスタッフ個人への誹謗中傷やネットでのプライバシー侵害の状況が起きており、わたしに係る友人、アーティストへの二次被害を最小限にとどめるため、個人のSNS等を凍結しており、無色透明公式サイトでの情報発信も一時停止しております。

関係各社様に多大なご迷惑をおかけしております事心よりお詫び申し上げます。

(一社)舞台芸術制作室無色透明 代表理事 岩﨑きえ

2020年3月6日金曜日

【公演中止のお知らせ】烏丸ストロークロック「まほろばの景2020」

みなさまへ
3月6日(金)〜8日(日)に上演を予定しておりました、烏丸ストロークロック『まほろばの景2020』広島公演につきまして、新型コロナウィルス感染症の発生状況を踏まえた、広島市のイベント等の開催に関する方針に基づき、東区民文化センターが3/15までの全ての主催・共催事業の中止を決定しました。

烏丸ストロークロックも最善の対策を行い上演に向けて準備を進めている中、またみなさまも心待ちにされている中、協議を行いましたが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、また、東区民文化センターの主催降板に伴い誠に残念ですが、公演中止の決定をせざるを得ませんでした。
みなさまへのお知らせが遅くなりましたことお詫び申し上げます。
どうかご理解、ご協力いただきますようおねがいいたします。

コンビニ、ぴあ等でチケットをご購入のお客様へ払い戻しの方法です。

https://www.karasuma69.org/posts/7867242?categoryIds=1696399&fbclid=IwAR0AHGV1GqyKjnpOr2xazmmh5l7dzFqGQnfhSM02J5-1op7Fja0EKJERb6U


2020年3月4日​(一社)舞台芸術制作室無色透明

本来なら、本日広島公演の幕が開くはずでした。

このようなご案内をしなければならないことに、スタッフ一同、心がズタズタになっております。今日から日曜日まで会場の東区民文化センターにて、中止をご存知ない前売り、当日のお客様へのご対応に舞台芸術制作室無色透明のスタッフが待機しております。引き換えの方法がおわかりにならないお客様にも現地で中止のお詫びと共にご説明差し上げております。
わたしの胸中はまた後日改めて、お話させて戴きます。 


2020年2月27日木曜日

【公演中止のお知らせ】ウタとナンタのさかのぼり

みなさまへ

2月28日、29日と公演を予定しておりました「ウタとナンタのさかのぼり」ですが、昨今のコロナウイルス国内感染の状況を踏まえ、主催上部団体である「文化庁」と公演実施につきまして協議をさせていただいた結果、大変残念ではありますが、公演を中止させていただくこととなりました。
本公演を楽しみにされていたみなさまにおかれましては、申し訳ございませんが、状況を勘案の上ご理解いただきますようお願いいたします。
なお、チケット代金をすでにいただいております方につきましては返金手続きをさせていただきます。これにつきましては、後日ご連絡申し上げます。
なお、改めての上演については今の所目処が立っておりません。しかし、このメンバーで上演できるようその可能性を探っていきたいと思います。
また、どのような形になるかわかりませんが、公演リハーサルを収録したVTRの配布や活用についても検討してまいります。

以上、みなさまに謹んでお知らせいたします。

2020年2月27日
主催者団体  
認定NPO法人ひゅーるぽん
(一社)舞台芸術制作室無色透明

2020年2月13日木曜日

2月末、広島で演劇を観よう。

広場に集まった仲間たちによる演劇公演 おきらく劇場ピロシマ 第3弾! 
「ウタとナンタのさかのぼり」
脚本/柳沼昭徳(烏丸ストロークロック
演出/永山智行(劇団こふく劇場
照明/佐々木正和
照明補佐/山本真理子(株式会社フルライトユニオンコーポレーション
音響/藤井友紀(舞台芸術制作室無色透明
音響補佐/村上政夫(株式会社スタックストラスト
プロデューサー/岩﨑きえ(舞台芸術制作室無色透明
≪あらすじ≫
かっぱの仲間「えんこう」たちの暮らす、みどり豊かな世界、ピロシマ。
そこで毎日「おきらくごきらく!」という挨拶を交わしながら、お気楽でご気楽な毎日を過ごしているえんこうたちだが、彼ら(?)ははじめから、のんきだったわけじゃない。
えんこうの子供ウタとナンタは、ひょんなきっかけで過去にさかのぼり、昔のえんこうたちと出会ってそれを知る。
どうして、えんこうたちは自然の豊かな世界に住んでるのだろう?
どうして、えんこうたちはなかま想いでお気楽なのだろう?

■開催日: 2020年2月28日(金)、2020年2月29日(土)
■場所・時間等: 場所/広島市東区民文化センター スタジオ2
時間/2月28日19:30~、2月29日11:00~、14:00~*開場は開演の30分前
※前売りは完売しております。当日券をお求めください。
■アフタトーク
*全回終演後に演出家と俳優によるアフタートークを開催します。
★29日14時の回ゲスト有り~本坊由華子、赤澤理瑛(以上、世界劇団)
■料金:
一般 2,000円(当日2,500円)、高校生以下 500円(前売・当日共)、障がい者割 1,000円(前売・当日共) 
*日時指定・自由席
*障がい者割・・・障がい者手帳をお持ちの方対象。介助者はお一人様のみ半額(1,000円)、2人目からは正規の値段となります。
【バリアフリーについて】
本公演はより多くの方に鑑賞いただけることを目指します。
ご不明点やご心配なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
●セリフが聞こえづらい方のために、手元に持てる「タブレットで読む字幕」を用意しています。
●車椅子をご用意します。事前にご相談ください。
■主催:文化庁、認定NPO法人ひゅーるぽん、アートサポートセンターひゅるる

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世界劇団 4都市ツアー『天は蒼く燃えているか』
脚本・演出:本坊由華子
原作:芥川龍之介(「アグニの神」より)
料金:一般前売2,500円(当日3,000円)
   U22前売2,000円(当日2,500円)
※「ウタとナンタのさかのぼり」の半券チケットをお持ちいただくと、当日券でも前売りの価格でご覧いただけます
【広島公演】アステールプラザ芸術劇場シリーズ[リージョナルセレクション]
日時:2020年2月29日(土)19:00、3月1日(日)14:00
会場:JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島市中区加古町4-17)

2020年1月6日月曜日

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

稽古始めを昨日終え、本日からサラリーマン生活も稼働しております。

父方の親戚が宮司を務める歴史ある山間の神社で合格祈願をされてしまったのでした(実は前も合格祈願してもらって、演劇忙しくてまったく試験勉強に時間を取れず結局受かってないので、もうしわけないやら恥ずかしいやらで今年詣でるのかなりためらいました)強い心強い心・・・ぷりーず・・・
今年はですね・・・・とりあえず来年の今頃までは休めないということが判明しております(´Д`)(´Д`)
試験はどうするの、マラソンはどうするの、そう考えると年明け早々結構憂鬱なんです・・・逆に、「全部達成できたらすごいじゃないか。理想を現実にした年になるじゃないか2020」と考えてみました、いま。(ハーフマラソン出場は今年の目標から外したけど)

そして、もうすぐ締め切りです。
この度選考委員に選ばれました「せんだい短編戯曲賞」
そうそうたるメンバーの末席に加えて頂きました。
〆切は2020/3/31までだそうです。
予選作も読みます。最終選考は仙台での公開審査なので、わたしは今年のどこかで仙台に行くことになるようです。だいじょぶかほんとに。読めるのか務まるのかわたし。いや、もうお受けした以上やるしかない。ご依頼以上のお仕事してなんぼの無色透明の名に懸けて。