小劇場のように、予算も規模も小さい活動をしているうえで、命綱のひとつは「信頼できるスタッフと組めるか」ではないかと思います。
照明も音響も自分の劇団で完結できる事の方が少ないと思いますから、テクニカルスタッフは外注になる事が殆ど。でも誰でもいいわけではない。
作品に寄り添ってもらい、稽古に付き合ってもらい、人間関係を築いてくれる上で、遺憾なく仕事をしてもらえなければならない。広島のように、フリーランスが殆ど居ない地で、長年苦労してきたことです(ほとんど県外からブッキングしてきました)
しかし、現場が増え、事業が増えていくと中々そうも行かなくなってきます。
時には、企画に織り込む形で「演劇の音と明かりが出来る人、好きな人」を探し、経験してもらう数年間でした。(こういう企画に、鳴海さんや永山さんといった演出が心を砕いてくださってきたことも大きいです)
音もあかりも、できるひとがひとりいればいい。ただ、そのひとりに巡り合うのが大変。
ただ、丸投げ出来る人をお金を積んで雇うのではなく、その道のエキスパートではなくても、共に学びながら歩みながら進んでいけるスタッフと一緒に仕事がしたい。
先日、わたし単発で受けた現場に入ってくれた音響と照明は、そういう想いと共に歩んできてくれたこともあって、正直ものすごーーく大変だったんだけど、最後までわたしを支え続けてくれました。
続けていくって、こういうことだなあ、としみじみ思います。