2014年5月8日木曜日

芝居なんて、気が向いたときにふらっと行くものぐらいで佳きかな。

このしたPosition!!「人間そっくり」ツアー、広島、金沢とも満員のお客様をお迎えすることができました。
ありがとうございました!
急きょアフタートークに出ることとなり、なで肩のはずが写真ではいかり肩になっている・・・ほど緊張しておりました、、、

リーディング、という上演スタイルがどう受け止められるか、実際中には初めて演劇を観るお客様もいらっしゃることを知っていたので、どっきどきでございました。
そして学んだことは、「もっとお客様を信用していいのだ」ということでした。
自分ミーティングで頭の中がうるさすぎて・・・いけません。

この事業が実質初めての現場となった新人山田めい。
どうだったのかまた美味しい肉でも囲みながら話を聴いてみたいと思います。
制作は、どんなにセオリーを学んでも現場で回転できなければやはり意味がないと思うので。がんばってほしいものです。

そして、続けてきてありがたいことは市外県外から足を運んでくださるお客様が増えたことです。
身が引き締まります。
こふく劇場の永山さん!!!
「行きます」とメールを頂いたときは、「永山さん」と表示されているのだけど、にわかには信じられず「ええとどちらの永山さんかしら??iphoneぶっ壊れた??」と自分の電話帳を疑いました。ええ。


ご来場本当にありがとうございました!!
このしたPosition!!の山中さんと一緒に記念撮影・・・。

その夜は、愛媛から来てくださったシアターねこの鈴木プロデューサーと、藤井嬢と大好きなSugi家で女子会!(わたしが)酔っ払い・・・

翌日は容赦なく田舎の草刈に駆り出され・・・・(家族にとってはわたしがエンゲキの仕事をしていることも、本番もなんもカンケイないですから・・・)
ガチの二日酔いでぐったりと2時間車に揺られ、、、、しかし。。。
テンションあがるんですよね!!!農作業!!!(いや、草刈りなんですけど)
汗をかけば酒は抜ける。
というわけで、がしがし作業!!
いやあ。。。草刈り機って使いやすくなりましたねえ。。。むかしはもっと暴れ馬だったような。
一番大変だったのは、アーチ(腕)が短すぎて、歯にからまった草に手が届かないことでした・・・(使えん・・・)

からだはものすごく疲労していたのですが、なんというかものすごい山奥でものすごいきれいな空気と空と草いきれにまみれると、精神が浄化されますねえ。
伊陸を思い出しながら、なんというか、こういうものと融合しながら演劇を続けたいと思いました。
生きる営みと乖離したくない。
たとえば、こういうことだけが日々の生活の人にとっても、なぜ芸能が入用だったのか。そういう、精神の根底に流れてきたものをちゃんと感じながら寄り添いたい。
都会のコンクリートのなかで、愛だの死だの罪だの罰だのと、こりかたまった自己顕示で演劇を続けなくて済むように。
そんなことを考えながら、冬眠から覚めて(起こされて)飛び出してきたカエルに死ぬほど怯えながら、(まったくどの口が農作業が好きなどと・・・)わたしは草を刈っていました。

わたしが必死になってチケットを売っていることにたくさん声援等いただき、助け舟を出してくださった方もあり、本当にありがたい限りでしたが、でも、勝手を申し上げるようですが、気分が乗らなければスルーしてください。
「きえちゃんが売っているのでいかねば!」という気持ちでしんどくさせてしまってはそれこそ本末転倒です。
わたしは売る側の人間なのでどうしても「来てください」と言わざるをえませんが、それはお願いとは違うのです。
芝居なんて、気が向いたときにふらっと観たいです。
使命感や責任感や「元を取らなきゃ」的な対象で在るのは、やはりさびしい。
わたしが連帯性が附随する会員制度の演劇機構がどうしてもなじめないのも、そのあたりに理由があります。
”あ、この日空いてるな。ちょっと芝居でも観てみっか”
誰でも自由に、気楽に、舞台芸術とつき合えたら、舞台と暮らしのそんな距離感が実現したらうれしいなあ。と思ったのが、無色透明を立ち上げたひとつのきっかけでした。
そして、「ちょっと観てみっか」の作品が「わー時間無駄にしたわ、パチンコでも行った方がまだましだったー、もーいーわー演劇はー」なんて結末に終わらないものが、常に在って欲しい。
字面で書くよりはるかに困難ですけど、歩き出さないと進まないので、クラッシックカー並みの燃費の悪さで歩んでいっております。