この度、2009年より制作統括を務めてまいりました黄金山アタックが解散するに至りました。
オフィシャルブログに、代表藤井 友紀の言葉が掲載されています。
解散については、代表の藤井と長い時間かけ何度も話しをしました。
わたしは広島にもどってきてすぐの頃、藤井の舞台を観て「この人の作品の制作をやりたい」と思い、黄金山アタックがユニットから劇団を名乗ると同時におしかけるように制作に入り、それから代表の藤井 友紀とはずっと一蓮托生で活動を続けてきました。いわばわたしの制作歴とつねに伴走してきた劇団です。そして制作として各地にネットワークが広がっていくとともに、様々な人や劇場に売り込んできた劇団でもあります。
いつか、広島から毎年各地でツアーを行える、そして「黄金山アタックを見るためには広島に行かなきゃ」と、各地から足を運んでもらえる、劇団員にもそれで生活するのは無理があるけれどそれなりのギャランティが、ちゃんと芝居を創ることへの責任の対価が払える劇団にすることが夢でした。
ぶっちゃけこのまま放置していても、誰が困るわけでもなく誰が怒るわけでもありません。しかし数々の舞台を経ても我々が問題としていることの根幹は解決できず、何が問題なのか、なにがいけないのかを何度話し合っても、深い霧の中に居るような感覚を拭い去ることができませんでした。
劇団員が辞めていくなかで5年もの間公演をできない状況が続き、起死回生の覚悟をかけて2年前、まったく新しいメンバーで本公演を打ちましたが、やはり積年の状況を打開するには至れませんでした。公演も打たない活動もしない名前だけ劇団の制作を名乗ることは、わたしはできないと考え、その思いを伝えました。その後「ゼロからもう一度やり直したい」という藤井の決断で解散するという結論に至りました。
この歳になると、人生の中で別れというのは何度か経験していますが、何度経験してみてもその痛みに慣れることはありません。くよくよするし、ああだったらこうだったらと、無意味なタラレバやなぜどうしてを考えてしまいます。その暗くてやるせない時間の中で再生を決断した時、自分が心血を注いてきたもの、惜しいと思うもの、愛おしいと思うものを勇気を持って手放さねばならないことがありました。手放すその時はつらかったけれど、今思い返すと、その時々で手放してきたことに後悔はありません。
絶対マイナスにはしない。「あの別離はこのためのステップだったと」言える未来にするしかないと思っています。
わたしからも、今まで応援くださった皆様、公演に協力、共催してくださった皆様、そして足を運んでくださった皆様に、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。(2017.3.31)
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解散についてのおしらせ。
この度、黄金山アタックを解散することになりました。
今まで応援くださったみなさま、ありがとうございました。公演を通して出逢えたみなさまに感謝の念は絶えません。ご期待に添えず誠に申し訳ありません。
2009年から劇団として始め、9年目を迎えようとする2017年3月31日をもって終わりにします。
解散の理由は、主宰であり作、演出を担う私の無力さに尽きます。
劇団員が減りなかなか増えなかったという理由ではなく、一緒にやるメンバーにはとても恵まれておりました。にも関わらず、年1回も公演を打っていない状態が数年続きました。このまま劇団と名乗っていいものかという思いが大きく膨らみ、何より私自身が劇作する上でこのままでいいのかという思いもあり、劇団員とも話し合い、前向きに、今までよりおもしろい作品をつくる為にもけじめとして解散するに至りました。身勝手な理由であることは重々承知しております。
本来ならば、解散公演をすることが礼儀ではありますが、おしらせのみのとなったことをお許しください。
劇団は解散しますが、劇団員の芦田なつみと私も演劇活動は継続いたします。これからも見守っていただければ幸いです。より一層楽しんでいただける作品で出逢えるよう、邁進いたします。
本当にありがとうございました。
黄金山アタック 主宰 藤井友紀
2017.3.31