2017年3月2日木曜日

追いかけてヨコハマ1

そう。
今年のかもめ演劇祭に無色透明が制作を担当する劇団「コムたんたん」の出場がきまり、全然よそ事じゃなくなってしまった今日この頃。
演出を除くメンバー(役者二人とスタッフ1人)は今日の朝、新幹線で旅立ちまして。
わたしは今日会社に出勤してからのヨコハマ入りとなったわけです。
そんなこんなで何年かぶりの夜行バス。

正直めちゃ苦手です。
いえ、設備がどうのとかいうレベルではなく、「この1本を逃したら最後」というプレッシャーに全然耐えられないのです。自慢じゃないですが、余裕綽々で高速バスに乗ったことなんて多分一度もありません。
バスの発車は広島駅新幹線口20:20。
会社から急いで帰って18:00。
20:00には駅についておかねば不安に耐えられない、となると19:45にはタクシーに乗っておかねばならない(広島は本日雨模様)
1時間45分。

前日に荷造りを終わらせておけばいいのでしょうが、前日の稽古終わりが午前2時(!!)もう、帰宅して寝て会社行くだけで戦闘能力はほぼゼロです。
そしてその上、女性が夜行バスを利用するとなると、男性のようにふいっと乗ってふいっと降りる、なんてわけにはいかないのです。
その上、明日の場当たりが9:30から。
明日の朝バスがヨコハマ駅に着くのは8:30。
もう、脇目も振らずになる早で劇場に滑り込まないと、役者二人が途方に暮れます(演出が土曜まで不在のため、場当たり、稽古まで任されているわけです)
なによりバスに、バスに乗らねばなりません。

そしてバスに乗るまでには数々の苦難が待ち受けているわけです。

苦難その1「水菜」

水菜が水菜が丸ゴット残ってます!!!帰広は日曜日深夜、とても野菜室で生き残れません!!クックパッドに冷凍できる、と書いてあったので、半信半疑でカットし洗ってジップロックに入れて冷凍庫に投入!

苦難その2「お風呂」

そう・・・明日はバスを降りたら即劇場入り。しかもダッシュで大ホールにいかないとどうやっても間に合わない計算。・・・まってまって、お化粧はどこですればいいの、というか、今のメイクはいつどこで落とせばいいの!!!
これが名古屋くらいならあるんです、駅の近所にスーパー銭湯が。
早朝着で、お風呂に入って身支度を整えることができるわけです。しかし今回はそうはいかない・・・・。つまりバスに乗る前に、寝る状態にしておかないといけないわけです。
そして明日、車内で全ての身支度を整えていかないといけないわけです。
メイク落とすくらい途中のサービスエリアの洗面所でできるでしょ、なんて時代もありましたが、水でしょそれ。しかも休憩時間ってもう戦場のように人々が出入りするでしょ。
それに30代も折り返し地点をとっくの昔に過ぎたご身分、めんどうだわと気を抜けば100倍返しで後悔がやってくるんです。
むり、むりです。それならもうすっぴんで駅でバス待ちます。
そしてここは荷造りにも大きく響くのです。つまり、着替えをバスのラゲッジスペースに入れちゃダメなんです。
「寝巻きで乗る」→「明日の朝の服だけは別に手元荷物にしとく」
めんどくさい・・・・!!!!!!

苦難その3「タバコ」

巻きタバコを愛飲しております。
これがまた・・・・手間!!!!!!!
家を空けるとなるとタバコが巻けない、つまりストックを持っていかないといけないわけです。あああああ時間が光陰のように過ぎていく!このセットを持っていくか・・・いやだ!!むり!!せっせとせっせと巻きます。
ちなみに、巻きタバコを舐めてはる人もいますが、わたしはなかみち流。水ペンではります。(ま、水ペンという存在を知らず、わたしは中央にある普通の筆ペンの墨汁を全部抜いて水をいれる、ということをしでかしましたがね)
ぶっちゃけ本当にめんどくさいんですが、一度巻きタバコにすると市販のタバコ吸えなくなるんです・・・


もうこの辺で、永遠にヨコハマにたどり着かないかもしれないという恐怖にさいなまれてます(涙)
これがスーツケースを使えたらもっと考えずに荷造りできるんですが、行程を考えるとスーツケースを引いてヨコハマの街中をダッシュすることはあまりに困難。なんとかボストンバックに詰めます。わけながら詰めます。
するとどういうことになるかというと

・・・二泊三日でどんだけのツアー回るつもりなの?という相方のツッコミを食らうわけです。
そして、スーパーなで肩のわたしは「肩にショルダーストラップの荷物をかける」ということができません。
息も切れ切れタクシーに全てを詰め込み、広島駅近くでタクシーの車窓から外を見たわたしの頭をよぎったものは「もう帰りたい(涙)」でした。まだ出かけてさえいないのに・・・
遠出はけっして嫌いじゃいのですが、昨今車に慣れきっており、こういう事態にすっかり精神薄弱化しております。
わたしのなで肩をコントのように滑り落ちるピンクとブルー。広島駅でこのピンクとブルーに苦闘し続ける。後半は怒りさえ覚えながら、なんとか高速バス乗り場にたどり着きました。


今はどの辺りなんでしょう。
MacBookで記事を書きながら、ビール買っとけばよかったビール買っとけばよかったビール買っとけばよかったという呪怨がやみません。