ディディエの作品を一足先に鳥取に観に行ってきました。凄すぎて客席で震えました。
この作品を本当にあの小さい劇場で・・・?脳がバグる。
「アフメドは語る 音にのせて」の原作は、フランスの哲学者アラン・バディウ
2018年にディディエはこの作品をアヴィニヨン演劇祭で上演したそうです。
The Festival d'Avignon 2018 archive
哲学的内容を色濃く感じる、一方でディディエの身体と声、そして野村誠さんの超絶多彩な音楽が、こ難しさを感じさせない、感じさせないのに本質は全く失われていない。なんだこれは・・・。そして一番すごいのはそれが「とりあえず、ただ面白い」ということ。
わたしは、自分の残りの演劇人生を考えています。あと何年、このような活動ができるだろうか、この気持ちを失わずに動けるだろうか。
その残りの演劇人生の中で、このクオリティの作品を再び広島に招致する機会は来るのだろうか・・・高い確率で無いような気がします。
あの、小さな劇場に、わたしたちのような小さな民間団体でオーガナイズできたことが奇跡です。
まだまだ客席が寂しいです・・・
どうか見逃して欲しくない。
ディディエ・ガラス一人芝居/ Didier GALAS solo performance
アフメドは語る 音にのせて/Ahmed comes back, words & music
10月6日(日)14:00/6th(Sun) Oct 14:00
10月7日(月)19:00/7th(Mon) Oct 19:00
山小屋シアター
一般3500円、学生2500円(要学生証/student discount price. Student ID required)
アフメドというキャラクターが現代社会をユーモアと音楽で包んで語るお話です。アフメドは移民をモチーフにしたキャラクターで、仮面をつけて演じられます。しかし、そのキャラクターは特定の誰か、特定の民族をあらわしてはいません。誰でもあり、誰でもない、普遍的な誰かなのです。様々な楽器と歌のライブパフォーマンス、多様な音楽が作品をいろどり、多言語で演じられるこの作品の奥に流れるのは「人種差別に対する哲学的な問い」なのです。
「アフメド」は 1990 年代にフランスで生まれた演劇のキャラクターです。仮面をつけている彼の姿には、フランスの古典喜劇に登場する有名なキャ ラクター「アルルカン」の面影を見ることができます。アフメドはかつてのアルルカンのように、大衆の代表として権力者や社会の矛盾をユーモアと機転で鋭くついていきます。世界が困難になっている今、アフメドは再び語りはじめます。この作品にオリジナル楽曲を提供する音楽家、野村誠とのコラボレーションも見どころです。
その他注意事項 <上演言語>
英語とフランス語での上演(日本語字幕あり)English and French with Japanese surtitles