先日、(いつもの)京都日帰りで観に行ってきました。松山公演がかもめ演劇祭とかぶるので、松山に行けないメンバーとともに。
短編で習作を重ねて、最後にまとめ上げるという烏丸ストロークロックの手法は、独自でありかなり洗練されたものとなっていることを実感しました。
また、この「庭か月」というコミュニティづくりからの手法も、狭き門と言うか、現地集合現地解散で人を集めて打ち上げ花火でやる創作が増える中で、時間をかけて、根気を以て演劇感をシェアすることの可能性を大いに感じました。
わたしが拝見したのは、短編の最後の作品とこの総収編なのですが、地下水脈の様に滾々とある「何か」を、役者がちゃんと共有して作品に臨んでいるからでしょうか。普通、シリーズとか続き作品とかいってもどこかでこじつけを感じたり、「え?どっかつながってる?」みたいなブレがないです。全員が責任をもって役を演じている、そしてやはり、作演柳沼さんの技量を感じました。前の作品を観ていても観ていなくても違うように楽しめます。
楽しめる、というのは少し違うかな(苦笑)すごく苦しくなって、気が付くと涙がぽたぽた落ちていたので。こんなに演劇を観慣れていても、持っていかれてしまいました。
巧みだな、と思う部分はいくつもあって、強い根で、演劇独特の虚構を最大限に生かし、しっかりと張られた伏線で真摯に具現化することの実り、それをライブでみるからこそ衝撃が直に来る。演劇の真の力というか、映像では感じられない物だと思います。
中でも、阪本麻紀氏の演技力には圧倒されました。この作品の負の部分を一手に引き受けたその体力精神力に脱帽です。
その、阪本麻紀さん、第19回関西現代演劇俳優賞を受賞されたのこと!おめでとうございます!
今週末は名古屋公演、3月の初めの週末に松山公演ですので、お近くの方はぜひぜひ。
■名古屋公演
【日程】2017年2月25日(土)・2月26日(日)
【会場】ナビロフト
【チケット】※日時指定・自由席・税込、当日券500円増し
一般前売 2,700円 学生以下前売 1,700円
■松山公演
【日程】2017年3月4日(土)・3月5日(日)
【会場】シアターねこ
【チケット】※日時指定・自由席・税込、当日券500円増し
一般前売 2,500円 学生以下前売 1,500円
公演観劇後、かもめ演劇祭にさんかするコムたんたんの二人と健闘を祈願しに、京都伏見稲荷にお参り行きました。
千本鳥居、すごかったーーーー!そして人すごかったーーー!!自撮り棒をあんなにたくさんみたのは初めてです。自撮りに次ぐ自撮り。
この二人だけのショット、ものすごい人の波の合間にできた奇跡的な空間で撮ったんです(笑)