2019年11月24日日曜日

【事業】12/7,8に松山で公演、12/13にシンポジウム行います。

去年の年末死ぬほど忙しかった事だけは覚えているのですが、今年の年末もそうなるんでしょうね。
県外公演とシンポジウムのご案内です。




有難い事に、ここ毎年何かしら企画を持って出させてもらっているような気がします。
広島は便利で住みよいところで、別に無理やり県外に作品を持って出なくても、それなりの成果発表はできます。その上わたしの様にサラリーマンをしながら演劇をしている人間にとって、県外公演は地元公演よりリスキーです。相応の休み取らないといけないし、お金も工面しなきゃいけない。確実に体力は落ちている。
そんなしんどい思いまでして、お金もかかるのに、広島の外に出ていくなんてナンセンスと思われてるかもしれません。現に、広島には未だにツアーをする劇団は存在しません。
もはや、わたしの情熱は時代遅れなのかもしれません。
いいんです。しょうがないから。だって広島の中のそれなりの成果発表ではぜんぜんお腹いっぱいにならないのですもの。見知った顔、見知った公共施設、見知ったお客様をあてにして、年に1回程度の公演を打つことに終始してしまっていては、今より演劇の市民権を得ていく事なんて到底できないと思っているからです。
お客様を増やすということはほんとうに無限の課題です。広島には100万人以上の人が住んでらっしゃるのに、我々は毎度毎度苦戦しています。毎度毎度情けないと思います。なんの努力が足りないのかと。
情報化が発展し、世の中に魅力的なイベントの情報が毎週タイムラインに流れてくる中で、演劇を選んでもらうことは年々難しくなってきています。
困難は困難として、創ったものをより多くの人に観てもらう努力をやめるわけにはいきません。新しい土地、新しいお客様に体験をしてもらいたい、そういう作品を創りづつけたいと思うからです。
演技が上達したい、というのは簡単。でも祈っていたって演技が上達するわけじゃない。誰かがテストで合格点を決めてくれるわけでもない。自分自身がどう覚悟するかでしか、この道は拓いていけない。その孤独と共存しなければ。というのは、わたしが俳優時代に学んだ事ですが、今にもまあまあ生きているのかな。

前置きが長くなりましたが、福祉の世界との協働で行っている作品「ウタとナンタの人助け」を、ご縁の深い松山の小劇場、「シアターねこ」で上演いたします。
また、翌週には「他分野との連携」をコンセプトに、世界劇団のメンバーとともに、研究発表とシンポジウムを行います。
パネリストのお一人に青年団の平田オリザさんが来て下さる事になりました。
と言いますのは、わたし達が広島で障がいのある人たちと演劇づくりに着手できたのは、こふく劇場の永山さんのお力が非常に大きく、永山さんが長年宮崎で取り組まれている「まあるい◎劇場」の広島公演からの流れなのです。その永山さんが宮崎で取り組まれるきっかけになったのは、平田オリザさんの事業を引き継いだことに端を発していて、20年近いスパンですべてが繋がっているのでございます。
そのことも踏まえて、多分日本でトップクラスにご多忙な演劇人であろう平田オリザさんに、松山まで御足労いだだけないか打診したところ、快諾頂いたわけです。
しかしながら、四国にマーケットをもたない我々、相変わらず集客に苦戦しております。
四国界隈の方々、どうぞ万障お繰り合わせの上お越しいただけることを切に願っております。
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文化庁令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業
おきらく劇場ピロシマ 「ウタとナンタの人助け」
日時:2019年12月7日(土) 19:00、12月8日(日) 13:00
上演時間:約40分
会場:シアターねこ (〒790-0806 愛媛県松山市緑町1丁目2−1)
脚本:柳沼昭徳(烏丸ストロークロック) 演出:永山智行(劇団こふく劇場
チケット
【料金】一般2,000円 高校生以下500円 障がい者割 1,000円
※日時指定・自由席・税込
※障がい者割…障害者手帳をお持ちの方対象。介助者はお一人様のみ半額(1,000円)、2人目からは正規の値段となります。
https://www.facebook.com/events/399043701006346/
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[おきらく劇場ピロシマとは…]
2017年に広島で開催された「広場をつくろう」演劇ワークショップ&演劇公演に参加した有志により結成された劇団です。出演するのは、知的障がいや、身体障がいのある参加者と障がいのない参加者です。2018年広島で、おきらく劇場ピロシマが初めて上演した演劇作品『ウタとナンタの人助け』は、全2ステージを満員御礼にて幕を閉じました。終演後、「より多くの方に観劇いただきたい」という再演を望む多くの声をお寄せいただき、現在まで県内3箇所での再演を行ってきました。

本公演はより多くの方に鑑賞いただけることを目指します。
●セリフが聞こえづらい方のために、手元に持てる「タブレットで読む字幕」を用意しています。
●階段の上り下りがこんな方には、介助者がサポートします。事前にご相談ください。
●その他、ご不明点やご心配なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

出演:東圭香、柴田苺、坂本悦子、長澤拓真、坂田光平、木村友香、長畑篤克、礒本直和、増井佑夏、川口隆司、板倉真弓、古志英隆、下垣内律子、森脇姫花、岡本美乃里、山田めい、近藤美咲、多久見勇希、大和なゆた
舞台美術:坂田光平、ぽんぽんのみんな
照明:佐々木正和
音響:藤井友紀
ファシリテーター:山田めい、坂田光平
制作統括:舞台芸術制作室 無色透明
宣伝美術:上村福珠(イラスト)インコ屋デザイン
プロデューサー:岩﨑きえ

広島公演の来場者アンケートより
・今の日本人のせわしい生き方に警告を与えている内容をメンバーさんが生き生きと演じている姿を見て驚きました。(60代女性)
・演劇の力を逆に思い知らされるようでとても愉快、痛快な取り組みかと思います。(30代男性)
・心ほがらかに、やわらかくなる公演でした。誰にでも共通する想いとかやりとりとかそういうところがたくさん見れて嬉しかったです。同じだよねと構えが外れていく公演でした。(40代女性)

【チケットのお申し込み・公演に関するお問合せ】
○認定NPO法人ひゅーるぽん アートサポートセンターひゅるる
TEL(070)5671-8668 (9:00-18:00水・日・祝休み)
FAX(082)831-6889
MAIL hululu@hullpong.jp
HP https://hululu.jp/r1theater/
○舞台芸術制作室無色透明
MAIL  a.p.musyokutoumeiあっとまーくgmail.com
【主催】文化庁・認定NPO法人ひゅーるぽんアートサポートセンターひゅるる
【cosponsor】舞台芸術制作室 無色透明
【協力】シアターねこ 烏丸ストロークロック 劇団こふく劇場 NPO法人子どもコミュニティーネットワークひろしま 変劇団
【後援】松山市 松山市教育委員会 タウン情報まつやま
【助成】文化庁令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業

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シンポジウムと研究発表
<演劇×福祉×医療> 連携から生まれる新しい現場  ~演劇でつくる人と人とのアクセシビリティ~
日時:2019年12月13日(金)19:00~22:00
場所:ひめぎんホール別館 第15会議室(〒790-0843 愛媛県松山市道後町2丁目9−14)
入場無料(先着40名までとさせていただきます)
参加お申し込み方法:「電話、FAX、MAIL」のいずれかの方法で事前にお申し込みください。定員になり次第締め切りとなります。
https://www.facebook.com/events/506870259900901/
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第一部 医療・福祉分野の演劇の活用による研究発表
【医療×演劇】発表者/本坊由華子、赤澤里瑛(以上、世界劇団)
【福祉×演劇】発表者/山田めい、坂田光平(以上、舞台芸術制作室無色透明・「おきらく劇場ピロシマ」ファシリテーター)

第二部 現代社会における演劇の有用性と、他分野との連携によるシンポジウム
パネリスト/平田オリザ(青年団)永山智行(劇団こふく劇場)川口隆司(認定NPO法人ひゅーるぽん)

司会進行:岩﨑きえ(舞台芸術制作室無色透明)
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主催:文化庁 認定NPO法人ひゅーるぽん アートサポートセンターひゅるる
共催:舞台芸術制作室無色透明
協力:シアターねこ 世界劇団 青年団
助成:文化庁令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業

お問い合わせ・お申し込み先:
認定NPO法人ひゅーるぽん アートサポートセンターひゅるる
〒731-0102 広島県広島市安佐南区川内6-28-15
TEL(070)5671-8668 (9:00-18:00水・日・祝休み)
FAX(082)831-6889
MAIL hululu@hullpong.jp