2022年10月6日木曜日

【事業】】文化庁委託事業「令和4年度 障害者等による文化芸術活動推進事業」おきらく劇場ピロシマpresents​ 20分×2本!秋の演劇公演

 あっという間に、週末に本番が来ることになりました・・・。

明日から小屋入りです。

チケット、日曜日の公演以外はまだ少し余裕があるようです。

どうぞ、お越しくださいね。


おきらく劇場ピロシマpresents​

20分×2本!秋の演劇公演

『看板男』作・演出:江島慶俊

『運び祭の夜に』作・演出:山田めい

「この秋、演劇の舞台に立ちたい!」という方を募集したところ、13名の出演者があつまりました。花畑に続く山道で、通せんぼをし続ける男の物語『看板男』、そして、「運び村」で70年に一度開催される奇祭「運び祭」に迷い込んだ旅人2人の物語『運び祭の夜に』の2本立てです。

障がいのある、なし、性別、年齢、さまざまなボーダーを乗り越えて創作された舞台20分×2=40分!ぜひ会場に足をお運びください。


公演日時

2022年

10月8日(土) ①13時開演 ②17時開演 

10月9日(日) ③13時開演


場所:WAKOゲバントホール

(〒730-0802 広島市中区本川町2丁目1−13)

出演

阿慈谷竜士 礒本直和 岡本美乃里 角西陽向 木村友香 小林冴季子 下垣内律子 柴田 苺 副島慎司 友重未来 東谷麻未 マ ジャンファン 大和なゆた ほか


<チケット料金(前売・当日共に同料金です。)>

一般 1,500円

障がい者割 1,000円

高校生以下 500円

※日時指定・自由席・税込

※障がい者割…障害者手帳をお持ちの方対象。介助者はお一人様のみ半額(1,000円)、2人目からは正規の値段となります。


​【バリアフリーについて】

本公演はより多くの方に鑑賞いただけることを目指します。

ご不明点やご心配なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

●セリフが聞こえづらい方のために、手元に持てる「タブレットで読む字幕」を用意しています。

●車椅子席のご用意をします。事前にご相談ください。


【主催】文化庁 一般社団法人舞台芸術制作室無色透明

【助成】文化庁委託事業「令和4年度 障害者等による文化芸術活動推進事業」

【協力】認定NPO法人ひゅーるぽん

チケットのお申し込み・公演に関するお問合せ】

○一般社団法人舞台芸術制作室無色透明

・メールはこちら▷5656okiraku@gmail.com

「件名:演劇公演チケット希望」とし、お名前・メールアドレス・お電話番号・希望の観劇日時・チケットの枚数をお知らせください。

・電話はこちら▷ 080-5620-5078(担当:山田)

・F A Xはこちら▷082-885-3051

2022年9月6日火曜日

マジ、ブログなんか更新してる場合じゃねえ・・・

 生きてます。

うわあ、ブロガー失格と言わざるを得ないこの更新のなさたるや・・・

言い訳じゃないですけど、SNSにもほとんど顔を出していませんYO・・・

いやしかし、わたしはSNSはやめてもブログだけはやめるつもりはないので更新します・・・!!!

「人形の家」公演、間も無くです。めちゃくちゃいい作品なので、兎にも角にもお越しください。

チケットのご予約はこちら


https://www.quartet-online.net/ticket/iira2022



Innovative Incubation of Regional Arts~三重・広島~2022 「人形の家」

原作:ヘンリック・イプセン

構成・演出:鳴海康平

出演

ノラ:小林冴季子

もう1人のノラ:松陰未羽

ヘルメル:小菅紘史

リンデ夫人・調査員:木母千尋

クロクスタ:江島慶俊

ランク:深海哲哉


【三重公演】テアトル・ドゥ・ベルヴィル

2022年9月11日(日)18時

一般前売り・当日:2,500円

25歳以下前売り・当日:1,500円

18歳以下、劇場支援会員:0円


【広島公演】WAKOゲバントホール

2022年9月16日(金)19時30分

2022年9月17日(土)13時、19時

一般前売り:3,000円

25歳以下前売り:2,500円

18歳以下前売り・当日:1,000円

一般当日:3,500円

25歳以下当日:3,000円


照明:村上哲也(株式会社フルライトユニオンコーポレーション)

音響:佐々木恭平(株式会社サウンドカンパニー)

プロデューサー:岩﨑きえ(舞台芸術制作室無色透明)

主催:一般社団法人舞台芸術制作室無色透明

協力:合同会社第七劇場、グンジョーブタイ


わたし、制作者としての能力低下してるかもしれない・・・そんな不安に襲われる今日この頃です。多分単純に歳をとってきてるせいもあります。

昔はいわゆる将棋で言う「多面指し」の状況も難なくこなしてたと思います。40歳過ぎてからはなかなかどうして、そうもいきません。早い段階で脳がパンクしてます。

わたしはサラリーマンなので、平日5日間8:00〜18;00で拘束があります。ので、制作業ができるのはその前後、もしくは昼休み。もしくは土日。そんな中でも12年前に事務所を構えてからは「仮に制作業務が深夜に至ったとしても、自宅に仕事を持ち帰らない」と言うことを心がけてきました。

と言うのは、とにかく、演劇界の仕事の仕方はブラックすぎる。できる時にできる限り仕事をしてしまうと、段々プライベートとの切り分けができなくなり、心が病んできます。

拘束12時間は当たり前。深夜のメールもLINEも日常茶飯事。制作者に至っては24時間何らしかを管理していないといけないこともままあります(ソールドアウトギリギリとかの公演では・・・)そんなこんなで無色透明のライングループでは、夜21時30分以降の投稿は基本禁止しています。

趣味の人は別にいいけど、演劇を「仕事」としている人は、最低限のルールを先達が率先して守ろうと努力しなければ率先して心が死んでしまいます。若い制作者も育ちません。(わたしも所属するON-PAMという機関では、そういうところに問題定期が都度されており、これが広まればもっと制作者が普通の仕事として認知・意識されていくのではないかと、結構自分を律する意味でも、刺激になってます)

とはいえ。

実は最近、家庭内感染でコロナに罹患してしまい・・・リスケに次ぐリスケ・・・こんなはずじゃなかったスケジュール炎上。流石のわたしもルール無視せざるを得ない日々です(まあまあ自業自得だけど)気づけば4つ位の企画がラップしてる。今年度終わるまで土日全滅してる。

うわーーーー

と思うことがないわけじゃありません。

「演劇、大好きです♪」

とか、到底無邪気にいえません。

それでも、わたしは恵まれている方だと思います。

投げ出せない組織があること。スタッフが助けてくれること。同じくらい苦しい立場で頑張っている友人が身近にいること。仕事を依頼してくれる人たちがいること。会社に「公演があります」とお休みを申請させてもらえること。「がんばれ」と言ってくれる友人がいること。そして何より公演を観にきてくださるお客様がいること。

自分の中だけで、決して物語は完結しないしできないことに気づけただけでも、わたしは幸運だと、思わざるを得ない。毎日しんどいし、躁鬱になりそうだし、想像していたより過去からの現在、そしてここからの未来はずっとしんどいかもしれないけれど、自分で決断したことに誇りを持てば、そこに息づく「詩」は生まれると信じています。

鳴海さん演出による「人形の家」は、そう言うお話なので、ほんと、観にきてください。

お待ちしています。





2022年3月11日金曜日

【新平和】いよいよ明日、初日です

 



いよいよ明日、宮崎公演初日です。
まだお席をご用意できますので、三股町立文化会館の方へお気軽にお問合せくださいね。

12日[]13:30 19:00

13日[]13:30

烏丸ストロークロック×五色劇場「新平和」

〒889-1901 宮崎県北諸県郡三股町大字樺山3404-2 TEL:0986-51-3462

2022年3月10日木曜日

烏丸ストロークロック×五色劇場「新平和」宮崎公演、今週末です

 昨年の12月からスタートしました「新平和」国内ツアー、いよいよ大千穐楽の地へやってきました。写真は立ち寄った熊本のSA。この青空のように澄み切ってこれからの時間に臨むことができれば本望です。


~広島原爆投下、復興と分断、今なお、連携を乞うて~
3月12日(土) 13:30/19:00
3月13日(日) 13:30
上演時間:120分
一般/2,500円(当日3,000円)
25歳以下/1,000円(当日1,500円)
※【はしご割】みやざき演劇若手の会 おはぎとぼたもち企画「班女」の半券をお持ちいただいた方は500円引きになります。
※12日(土)19時は、残席が少なくなっておりますので、
できましたらご予約は直接ホールの方へお電話くださいますよう
よろしくお願いいたします。
0986-51-3462(三股町立文化会館)

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愚かな言動、突然浴びせられる心ない言葉。取り返しのつかない失敗。怒り、悲しみ、焦り、後悔。過ぎてしまった過去のやりきれなさにあーー!と叫び出してしまいそうな、思い出すたびぞわっと背筋が逆立つような身の置き所のなさに、よくくよくよします。

「誰も間違ったこと言うとらんのに。バラバラになっていきようるん」

劇中に登場する諷誦にもあるように、立場の違い、考え方の違い、グラデーション化されたさまざまな違いの中で、常日頃、我が身可愛さの自身や他者に多かれ少なかれ苦しまされます。「絶対、間違ってないのに。悪いことなんか何にもしてないのに」それは立場,見方によって変動するのだからと考え始めると終わりのない問いの繰り返しに途方に暮れ自分が今どこに居るのか、どこになら居てもいいのか途方に暮れます。他者ではなく問題は自分の中にある。後悔や恥辱とも向き合いなんとか折り合いをつけて明日を生きていくしかない。演劇の時間はどこかそういったわたしの矮小な日常を浄化してくれる時間をくれる気がしています。

ここにいない誰か。ここではないどこか。今ではないいつか。そういうものに思いを馳せることができる時間。それを同じ時間同じ空間で過ごし共有してくれるお客様が客席にいて下さること。ああ個体でくよくよしていられないと思わせてくれる時間。

「少なくともまだ、核兵器は使われていないわけですし」

図らずも、劇中に登場するこのセリフにこんなにも危機感を煽られる事態が今起きています。

爆撃で死傷した市民のなかに数十人もの子どもがいる。そんなニュースに毎日ただため息が漏れます。どうすることもできない自分を感じます。そしてその後、何事もなくやってくる自分の日常。朝起き身支度をし会社に行く。帰ってくる眠る。繰り返し。世界であんなことが起こっているのだから自分のこんな平穏で平和な日本での日々に感謝しなければ、というのもなんか違う。

「隣にいる人に優しくする事を広めていく」

わたしも、そういう風に歳を取れたらと思います。

昨日宮崎入りして、劇団こふく劇場の皆さまをはじめ、ホールの方々、管理のユニークブレーンの方々、たくさんのお手伝いの方々、「きえさんの顔だけでも見にきたよ!」と声をかけてくれる方々、三股町にて本当に手厚い受け入れをいただきただただ感謝しております。わたしのちっぽけな日常の澱など雪ぎ流されるような心持ちにさせられます。そんな方達に支えられて、着々と舞台が組みあがっていきます。






下記は、東京公演、宮崎公演でパンフレットに寄稿させていただいた文章です。

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「新平和」上演にあたって

2016年、広島の俳優の技術と教養の向上と研鑽のために無色透明の自主事業として立ち上げた「広島アクターズラボ」。講師に烏丸ストロークロックの柳沼昭徳氏を迎え、この講座の中で「原爆を今、演劇にする」という取り組みが始まりました。この脚本は、出演俳優一人一人が、被爆体験者やその時代を生きた方々と1年間交流を続け、彼らとの何気ない日常会話の中から語られる体験の生の声を記録するオーラルヒストリーの手法を取入れており、取材を行った俳優自身がそれらを異化し、創作したエチュードを元に形成されました。5年もの間、出演者・演出が共に膨大な資料と向き合い、稽古時間よりもはるかに多くの時間をディスカッションに費やし、2019年の本公演、そしてこの度の再演に際し、柳沼氏によって長編作品として仕上げられました。

この作品は原爆の惨劇を劇的に描くものではありませんし、宗教や政治の思想活動に寄るものでも、核や原発の是非を問う為のものでもありません。「平和」という大きなキャッチフレーズに取りこぼされ、人目に触れないように長い時間をかけて透明化され続けている禍根、極めて不条理な「原爆・戦争」という出来事にもたらされた分断が今に続いている事を、現代に生きる我々の視点から思考し検証する仕事から生まれた、ただの舞台芸術です。

広島・長崎への原爆投下、そして第二次世界大戦の終戦から77年。「平和な世界に今、問いたい」とは土台言えないような出来事が現在進行形で起きています。小麦が高くなった、ガソリンが高くなった。少しずつ身近な日常に影を落としている違和感。異常が日常を蝕んでくる漠然とした不安。そして恐ろしい事にその異常な日常に、報道される爆撃映像に、私たちは次第に慣れていくのです。演劇を為すものとして違和感に足を止め、問い続け、共有し続ける事を止めてはならないと思っています。

広島・長崎では長年「語り部さん」と呼ばれる、被爆体験者の方々が原爆の恐ろしさ、平和の大切さを現代に伝える活動を行なっていらっしゃいます。その生の声を聞けなくなる日はそう遠いことではありません。体験者本人ではない人間が語りつなぐ時、そこに演劇の為すべき仕事があるのではないかという果てしない模索の中でこの「新平和」という作品は生まれました。

私は今、京都公演に使用したパンフレットの文章を書きなおしたいと言い出しておきながら、何一つ満足に言葉にできない自分の非力さ無学さに打ちのめされています。

演劇は演者と観客、双方の存在によってはじめて完成させられるものですから、私のこんな文章などより、キャスト、演出、舞台スタッフたちの仕事がこの瞬間に息づく演劇を客席に届け、そして足を運んでくださった皆様おひとりおひとりが共に創り上げ、受け取ってくださると思っております。

本日はお運びくださいまして、本当にありがとうございました。

五色劇場プロデューサー 岩﨑きえ

2022年2月22日火曜日

烏丸ストロークロック×五色劇場「新平和」東京公演いよいよ来週です。

 広島の演劇作品が、あのこまばアゴラ劇場のラインナップで上演されることはおそらく初めてだと思います。

2007年、山小屋シアターで上演された「隣にいてもひとり~広島編~」のオーディションに合格し、テレビや雑誌のなかでしか知らなかった平田オリザさんという人の演出作品に出演しました。

その経験がもたらしたものは、漠然とした自分の演劇人生の絶望と希望でした。

広島で演劇を続けても、こういう演出を受けられる舞台に役者として出られることはもうないだろう、という絶望。

なぜ、無いのか。これからも永遠に無いのか。いい作品に出演するためには広島を出ることしか、野心ある役者に道はないのか。

その上演をもってわたしは役者を引退しました。

徹底的に絶望していた一方で、当時の(かなり馬鹿だった)わたしは今に見てろよ、という、まったくアテも根拠もない情熱に燃え始めました。

今ないのなら、その一歩目をわたしが作ればいい。

広島でだってすばらしい作品に出られる基盤を作ればいい。

見目形がいいわけでも、ずば抜けて演技力が高いわけでも、実家がお金持ちでもないわたし如きが、一時の役者熱に浮かれてひとり東京にぽっと出たってたかが知れている。だったらここでしか出来ないことをしよう。広島は演劇砂漠かもしれない。でも東京ジャングルに埋もれる1本の木でになるのではなく、ここで仲間をつくって彼らと広島砂漠に茂る森になろう。東京に出たいなら広島から東京に公演にいけばいいだけのことだ。

わたしみたいなちっぽけな絶望で、広島に居ることを選んで役者を引退するような選択肢を後進たちが選ばなくていいようここに豊かな創造の拠点を創ろう。

広島に戻って来て15年、無色透明を立ち上げて12年。

あの時山小屋シアターでひそかに燃えはじめた埋火は、あの時まだ道の遠くはるか彼方にあったアゴラ劇場にたどり着くことができました。

襟を正して臨みますので、どうか東京界隈にお住いの方々のご来場をお待ち申し上げております。

【烏丸ストロークロック×五色劇場​「新平和」東京公演@こまばアゴラ劇場】

3月3日(木) 19:00

3月4日(金) 13:00/19:00

3月5日(土) 13:00/18:00

3月6日(日) 13:00

上演時間:120分

チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/shinheiwa_tokyo_miyazaki

一般前売/3,800円、25歳以下前売/2,800円

京都公演写真撮影/©︎井上嘉和










出演/東圭香、小林冴季子、坂田光平、澤雅展、高山力造、福井菜月、深海哲哉、松陰未羽、山田めい

スタッフ

音楽製作:山崎昭典

舞台監督:北方こだち

照明:渡辺佳奈

音響:佐々木恭平​

演出助手:藤井友紀

宣伝美術製作:モリナガ・ヨウ 宣伝美術デザイン:橋本純司

制作:岩﨑きえ 富田明日香

主催:舞台芸術制作室無色透明、烏丸ストロークロック

提携:こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場公演詳細サイト

http://www.komaba-agora.com/play/11184